服別・洗い方

ぬいぐるみの簡単な洗い方!洗う・干すときの注意点をプロが解説

子どもから大人まで年齢問わずファンの多い「ぬいぐるみ」。飾ったり触ったり抱いて遊んだり、使い方は人それぞれですよね。

でも、お気に入りのぬいぐるみほど、黒ずみや汚れが気になるもの。特に小さな子どもがいるママは、子どもが口に入れたりすると衛生面が怖いのではないでしょうか。

ぬいぐるみをおうちで気軽に洗濯できると安心ですよね。そこで今回は、リネットお洗濯アドバイザーの近藤さんに、ぬいぐるみの洗い方について聞いてみました。

この記事を監修した人

リネットお洗濯アドバイザー 近藤高史

クリーニング歴20年以上のクリーニング師。クリーニング会社の工場長を経て、2014年よりリネットの品質管理部門の現場責任者。メディア出演多数。趣味はランニング大会に出ること。

「クリーニングのプロの視点から、衣類をずっとキレイに保てるお洗濯やお手入れの方法をご紹介します!」

ぬいぐるみを洗濯するには、まずは「汚れ方」をチェック

ぬいぐるみの使い方によって、汚れ方と洗濯の事前準備が変わってきます。

飾っているだけのぬいぐるみ

棚などに置いて飾っているものは、ほとんどがホコリの汚れです。中性洗剤で汚れを落とすことができます。

触ったり抱くことの多いぬいぐるみ

よく触ったり抱いたりしているものは、皮脂や汗の汚れがたくさんついています。

皮脂汚れは、黒ずみの原因になります。皮脂汚れがよく落ちる固形石鹸や粉洗剤を使って洗濯しましょう。

ぬいぐるみを洗濯する前に、まずはココに注意!

ぬいぐるみを洗濯する前に、いくつかチェックすべきことがあります。ぬいぐるみの素材やついているパーツ、ぬいぐるみの服や装飾品まで見落とさずに確認しましょう。

接着部分を確認する

目などのパーツは、接着剤で取り付けれらていることがあります。洗うと糊が剥がれたり、接着が弱くなることも。取れそうなものは先に外しておいて、洗濯後につけ直しましょう。

服や装飾品は外す

服や装飾品をつけたまま洗濯すると、色落ちする可能性があります。特にぬいぐるみ本体と素材が異なる場合は、洗濯できないものもあるので注意しましょう。

色落ちチェックをする

濃い色のものなど色落ちが心配なときは、事前にチェックをします。洗剤をつけた布を、ぬいぐるみの目立たない部分にこすりつけてみましょう。布に色がつくようなら、色落ちする可能性が高いので、おうちでは洗うのはNGです。

洗えるぬいぐるみかどうかチェック

洗えないぬいぐるみもあるので、次の点をチェックしてください。

  • ウールや革の生地:洋服の素材と同じように自宅で洗えないものがあります。
  • 中綿がポリエステル以外:洗うとかたよってしまうものもあるので中身も必ず確認しましょう。
  • アンティークなどの古いもの:洗濯をすることで生地が劣化する危険性があります。
  • 機械式や紙など水に弱いもの:水につけると壊れてしまうものは避けましょう。

プロが伝授!ぬいぐるみの洗い方の基本

ぬいぐるみは生地を痛めないように洗います。セーターなどの衣類と同じように、強い力を加えずに優しく手洗いするのが基本。形の違うものを洗濯機にまとめて回すと、縫い目が裂けたりすることがあるので注意しましょう。

洗う手順1. 部分汚れのチェック

抱いて使っているぬいぐるみは、肌が触れる部分が皮脂で特に汚れています。先に固形石鹸をつけてもみ洗いをしておくことで、皮脂汚れや黒ずみが落としやすくなります。

もみ洗いでも落ちないときや、小さなものは、歯ブラシなどで優しくこすってみます。

洗う手順2. ネットに入れる

ぬいぐるみがぴったり入るサイズのネットに入れましょう。

洗う手順3. 風呂桶に洗剤を入れてかき回す

40度程度のお湯を風呂桶に入れて洗剤を入れて溶かします。皮脂汚れには粉洗剤を、ホコリだけなら中性洗剤でもOKです。

洗剤による手荒れを防ぐために、ゴム手袋を着用してください。

洗う手順4. 押し洗いをしてつけ置き

ぬいぐるみを優しく押し洗いをしたあとに、20分程つけ置きをします。

洗う手順5. すすぎと脱水

風呂桶の水を捨てて、ネットに入れたまま洗濯機に入れましょう。洗濯機を「一番弱い」設定にして1分脱水してから、中綿に洗剤が残らないように押し洗い。最低でも2回すすぎましょう。最後にまた「一番弱い」設定にして1分間脱水で洗濯は完了です。

柔軟剤を使う場合

脱水をしてすすぎの段階で行います。風呂桶に水と規定量の柔軟剤を入れて、再び押し洗いをしましょう。風呂桶の水を捨てて、こちらも最後に「一番弱い」設定の脱水1分間で洗濯は完了です。

柔軟剤を使う場合は、必ずキレイな水を使ってください。残り湯を使うと雑菌がついてしまうので注意しましょう。

短時間の弱脱水であれば型崩れの心配はないので、タオルを巻いて保護する必要はありません。回転のバランスが悪くて洗濯機が停止してしまう場合は、タオルなどを入れてかたよらないようにしましょう。

ぬいぐるみを洗濯したら、どうやって乾かせばいい?

軽い脱水をしたあとのぬいぐるみは、水分を多く含んで重さがあるため、干すときにひと工夫が必要です。また、きちんと乾かさないとカビが発生する可能性もあります。お天気の良い日に洗濯をして、時間をかけて乾燥させましょう。

乾かす手順1. 形を整える

全体的に形を整えていきます。歪みがあればもとの形に戻してあげましょう。

乾かす手順2. ブラッシングする

毛が絡んで固まってしまったり、手触りを損なわないように、ブラッシングで毛並みを整えます。

乾かす手順3. 風通しの良いところで陰干しする

洗濯バサミははさんだ跡がついてしまい、吊るすと中綿がかたよる可能性があります。平干しをするのがおすすめです。

乾燥の判断基準

冬の洗濯物のチェック方法と同様に、ぬいぐるみをにぎって手のひらに水分がつくようならまだ乾いていません。朝干して夕方にチェックするなど、乾燥は気長に待ちましょう。

冬の洗濯物のチェック方法についてもっと詳しく知りたい方は、冷たい洗濯物が乾いているかどうかを判断する方法をご覧ください。

洗濯のおすすめ時期

洗濯物がよく乾く春から夏にかけてがおすすめです。湿度の高い梅雨の時期は、カビの発生を防ぐためにも避けるのが無難。どうしても洗わないといけないときは、コインランドリーなどにある「静止乾燥」を使って乾かしましょう。

洗濯機に入りきらない大きなものや、家庭で洗濯ができないぬいぐるみは、クリーニングに出すことをおすすめします。

ぬいぐるみの黒ずみの落とし方をマスターして、ずっと清潔に

ぬいぐるみの黒ずみの落とし方と、洗うときに注意したいポイントについてご紹介しました。

洗う前には、ぬいぐるみの状態や色落ちするかどうか、洗えるぬいぐるみかをチェックするのがポイントです。

洗うときには、固形石鹸で先に皮脂汚れや黒ずみをもみ洗いしてから、液体洗剤や粉末洗剤を使って手洗いするのがおすすめ。洗濯機で脱水した後は、形や毛並みを整えて陰干ししてくださいね。

  • この記事を書いた人

リネットマガジン編集部

リネットマガジンの編集・執筆担当。面倒くさがりの「ナマケモノ」ゆえに、効率よく省エネで生きることには熱心。 お洗濯がメンドクサイと思っている仲間のために、「時短で、ラクに、キレイになるリアルに使える洗濯術」を紹介しています。

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