服別・洗い方

布団クリーニングの工程を見学してきた。おすすめ布団ケア方法も解説

おうちで使っている布団をクリーニングに出したことってありますか?布団クリーニングを利用したことはあっても、実際にどのような工程で布団が洗浄されているか知らない人も多いはず。

そこで、今回はリネットの布団クリーニング工場で布団クリーニングの工程を取材しました。プロが教える自宅でのお手入れの注意点もご紹介します。

布団クリーニングの工程を見てみよう!

布団の検品

お客様からお預かりした布団の検品を行います。

検品時には、破れている部分やシミがないか、洗える素材かどうか確認します。布団の種類や、洗浄工程の違いがあるものごとに分けていきます。

検品が完了したら、1点ずつ手作業でタグ付けを行っていきます。

※リネットではお品物1つずつに対してバーコードで管理しています。

クリーニング

検品が完了したら、クリーニングを開始します。

リネットの布団工場では、主に一般的な綿布団などの布団は横型の洗濯機、羽毛布団は羽が飛び散ることがないように、ドラム型の洗濯機を使って遠心力を利用して洗っています。

また、ぬいぐるみなど洗濯機で洗うと型崩れしてしまうものは、手洗いすることもあります。

クリーニングが終わったら乾燥へ

乾燥室で布団や毛布を乾かします。乾燥はなるべく時間をかけないことが大切。短時間で乾かして水分を飛ばします。

リネットの布団工場では、より寝心地を良く仕上げるため、乾燥器を使って再度乾燥しています。

包装前に再度確認を

布団がふっくら復活!

布団の乾燥が終わったら、再度梱包前に確認します。小さな汚れをとるために、コロコロなどを使って最後の仕上げを行います。

包装

1点1点丁寧に包装します。宅配なので、包装や梱包にも気をつけています。包装するときには布団バッグにおさまるように、空気を抜きながら梱包します。

梱包

お客様からお預かりした布団に間違いがないか、1点ずつバーコードでチェックをしていきます。

品物が揃っているのを確認したら、丁寧に梱包します。梱包するときには下には固いものを置いて土台を作り、布団にシワがつかないように工夫しています。

羽毛布団は洗うことができるの?

羽毛布団はクリーニングできないと思っている方が多いですが、それは間違い。クリーニングで洗うことができます。

羽毛布団を洗うときには、破れや損傷などが起きないように気をつけます。そのうえで、羽毛が出てこないように通常の綿布団よりも取り扱いに注意しながら洗浄しています。

おうちでのおすすめの布団ケアを教えて!

布団は洋服のように頻繁にクリーニングに出せないもの。それでも清潔な布団で毎日眠りたいですよね。そのためにはおうちでのお手入れも欠かせません。

そこで、家でのおすすめの布団ケアや注意すべきことなどについて、リネットお洗濯アドバイザーの近藤さんに聞きました。

Q:布団の天日干しは効果があるのですか?

A:天日干しすることで、布団がふっくらし、汗などの水分を取り除くことができます。しかし、汗に含まれている塩分は残ってしまいます。また、ダニは天日干しでは除くことはできないということを予め理解しておいてほしいですね。

Q:どうしてダニを取り除くことができないのですか?

A:通常ダニが死滅する温度は50℃以上。そのため外に干しただけではダニが死滅することはありません。

さらに夏はダニが繁殖しやすい温度(30〜40℃)になるので、外に干してもダニは死滅しないばかりか最悪繁殖してしまう可能性もあります。天日に布団を干すことは良いことですが、年に1回くらいはダニ対策などのためにもクリーニングに出したほうが良いでしょう。

Q:布団叩きは実際効果があるんでしょうか?

A:布団は叩いてはいけません。ほこりは飛びますが、ダニは驚いて中に隠れてしまうんです。刺激を与えることでダニは布団の中に入り込んでしまうので、布団叩きは使わない方が良いでしょう。

Q:最近話題の布団クリーナーなどを使ったお手入れは効果があるのでしょうか?

A:ほこりを取る分には良いですが、ダニや臭いはあまり落とすことができないです。クリーナーの特徴に合わせて使い分けるのがおすすめです。

Q:布団に消臭スプレーなどをかけて臭いを消すのは効果的なのでしょうか?

A:応急処置的に臭いを消したいなら良いですが、消臭スプレーなどをかけすぎることで輪ジミ(シミ)になってしまう可能性もあります。変色していなければクリーニングでシミは落とせますが、半年以上その状態を放置しているとシミを落とすことができないこともあるので注意しましょう。

Q:家でもできるおすすめの布団の乾燥方法はありますか?

A:布団を乾燥するときには何よりも風通しをよくして、部屋の空気を循環させることが大切。

家の中でなら、すのこなどを使って布団をたてかけ、布団に扇風機を使ってフレッシュな風を当てて、布団に当たった風を外に通してあげましょう。これなら雨の日にもできるので、外に布団が干せないことが多い梅雨の時期にもおすすめです。

湿度を下げることも重要なので、除湿機などを使うのもいいですね。

布団クリーニングとお手入れをうまく行って、心地よい布団を保とう

布団クリーニングの工程と、自宅での布団のお手入れ方法をご紹介しました。

布団クリーニングの工場では、布団の種類ごとに洗浄工程を分けて、適切な洗濯機や乾燥機を使っています。羽毛布団も洗うことができます。

また、自宅では天日干ししたり、家の中ですのこなどを使って布団を立てかけるなどして乾燥させることで、汗などの水分を飛ばすとよいですよ。

  • この記事を書いた人

リネットマガジン編集部

リネットマガジンの編集・執筆担当。面倒くさがりの「ナマケモノ」ゆえに、効率よく省エネで生きることには熱心。 お洗濯がメンドクサイと思っている仲間のために、「時短で、ラクに、キレイになるリアルに使える洗濯術」を紹介しています。

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