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NEWoMan新宿のスタッフ研修公開!ケアのプロ直伝、覚えておきたい秋冬のお洋服のお手入れ方法とは

2017年10月2日〜10月22日の期間、NEWoMan新宿で行われているリネットとのコラボキャンペーン「良質な服を堪能する。」。キャンペーンに先駆け、9月22日、NEWoMan新宿のアパレルショップ全店のスタッフの皆さんに向けて、リネットマガジン編集部の長瀬が「おうちでできるケア方法」をテーマに講義を行いました。

普段からスタッフの皆さんは、お客様から「お洋服をクリーニングに出すまでにおうちでできるケア」について聞かれることが多いのだとか。そこでリネットがクリーニングのプロの視点から、お客様へ的確なアフターケアのご提案ができるようなお手入れの仕方や、流行のベロアやフェイクファーなどのケア方法についてお話しました。今回はスタッフの皆さんに講義した内容をご紹介します。

まずは基本。お洗濯とクリーニングの違い

お洗濯とクリーニングの違いについて正しく答えられる人は少ないのではないでしょうか。通常のお洗濯に比べて、クリーニングはプロが行うケアなので複雑さや丁寧さなどの違いはありますが、基本の工程は実はほぼ同じなんです。

普段おうちで行うお洗濯とクリーニング、大きく違うのは「洗い」の工程。クリーニングでは、おうちで行う「水洗い」以外に、「ドライクリーニング」という方法でお洋服を洗います。ドライクリーニングは、水を使わず有機溶剤でお洋服を洗います。水を使わないから、水洗い(=ウェット)に対して「ドライ」クリーニングと呼ばれているのです。

ちなみに、ドライクリーニングは「衣類に優しい洗い方」。デリケート素材や、水洗いで型崩れ・縮みなどを起こしやすいスーツ・ワンピースなどを洗うのに適しているんです。

※ドライクリーニングと水洗いの違いについてもっと詳しく知りたい方は「【実験】ドライクリーニングと水洗いはココが違う!クリーニングに出すときのポイントは?」もチェック!

洗濯機の「ドライコース」はドライクリーニングではない!

洗濯機についている「ドライコース」や「手洗いコース」。実はドライクリーニングとは全く別もの。

洗濯機についている「ドライコース」は「お洋服にダメージを与えないように弱い力で洗う水洗いのコース」のこと。結局は水洗いと同じなので、お洋服によっては型崩れや縮みを起こしてしまうこともあります。どんなお洋服でもドライコースを使って洗うのはキケンなんです。

名前だけ聞くと間違えてしまいそうですが、洗濯機の説明書をみると小さく「水洗い不可のものには使わないでください」と書いてある場合もあります。大切なお洋服を守るためにも、洗濯表示や説明書をよくチェックしましょう。

洗濯表示については「新・洗濯表示がわかりにくい……プロに丁寧に解説してもらいました!」をご覧ください。

失敗しない!リネット流・セーターの洗い方

これからシーズンを迎えるセーターも、素材によっては、おうちでおしゃれ着洗剤を使って手洗いすることができるものもあります。セーターをおうちで洗う場合は、下記の手順に従って洗うとよいでしょう。

セーターの洗い方の手順
①水を入れた風呂桶の中に適量のおしゃれ着洗剤を入れ、攪拌する
②セーターを入れ、軽く押し洗いする
③洗濯機の一番弱い設定で1分脱水する
④風呂桶に新しい水を入れ、セーターを押し洗いしてすすぐ
⑤洗濯機の一番弱い設定で1分脱水する

リネット流・セーターの洗い方3つのポイント

ワンランク上に仕上げるリネット流・セーターの洗い方でおさえておきたい3つのポイントは、次の通りです。

ポイント1:ぴったりサイズの洗濯ネットを使う
セーターを脱水するときに洗濯機を使うと、衝撃で毛羽立ちや毛玉の原因になってしまうことがあります。セーターを脱水するときは、ネットに入れると安心。ネットの中でセーターが動いてしまうと毛羽立ちなどの原因になってしまうので、ネットは厚みと幅がぴったり収まるものを選びましょう。目の細かいものを選ぶこともポイントです。

ポイント2:脱水は一番弱い設定で1分
脱水するときは、必ず一番弱い設定で1分間で行うのがベスト。摩擦による表面へのダメージや、脱水のときにきつくついてしまう脱水ジワを防ぐことができます。

ポイント3:型崩れが心配なら平干し
セーターやニットなどはハンガーで干すと、肩のトコロに跡がついたり、伸びたりしてしまうので避けましょう。セーターは、市販の平干しネットを使って平干しするのがベスト。平干しネットがない場合は、ソファーの背もたれなどでも代用できるので試してみてください。

※リネット流・セーターの洗い方をもっと詳しく知りたい方は「プロが教えるセーター(ニット)の洗い方。縮ませないためのコツはコレだった!」もチェック!

セーターを洗うのに「おしゃれ着用洗剤」がおすすめなワケ

セーターを洗うときは通常の洗濯洗剤ではなく「おしゃれ着用洗剤」を使って洗うことが多いはず。とはいえ、なぜおしゃれ着用洗剤を使ったほうがいいのでしょうか?セーターを洗うときにおしゃれ着用洗剤を使用する理由について解説します。

洗濯洗剤には主に粉洗剤、液体洗剤、おしゃれ着用洗剤の3種類があります。

粉洗剤や液体洗剤に比べると、おしゃれ着用洗剤は洗浄力は弱いですが、その分、デリケートな素材のものを傷めずに洗える洗剤です。だから、シワがついたり、縮んだりしやすいセーターなどは、おしゃれ着用洗剤を使ったほうが、他の洗剤よりもダメージを抑えることができるんです。ただし、おしゃれ着用洗剤は洗浄力が弱い分、見えない汚れも蓄積しやすいのが弱点。シーズンオフにはクリーニングに出すようにしてくださいね。

※洗剤のちがいについてもっと詳しく知りたい方は「液体洗剤と粉洗剤って何が違うの?洗濯洗剤の正しい選び方」もチェック!

秋冬注目のベロアのお洋服。どうやってお手入れする?

今年の秋冬、よく見かけるのがベロア素材のお洋服。ベロアはとってもデリケートで傷みやすい素材なので、お家でのお洗濯は絶対NG!しかし、ベロアは、長くきれい綺麗に着るためには日頃のお手入れがとっても大切な素材なんです。
ベロアは劣化するとテカリが出てきますよね。ベロアがテカる原因は、起毛が折れて潰れてしまうから。特に、摩擦の多い脇の部分やお尻の部分などは注意が必要です。

ベロア素材のお洋服を着たら必ずブラッシングをして、寝てしまった毛を起こしてあげてください。一定方向に優しくブラッシングしてあげるのがコツ。摩擦の多い部分や『ちょっとテカってきたかも』と思う部分は、スチームアイロンを当ててあげると良いです。スチームをかけてからブラッシングすると、毛が起きやすくなります。

保管の時もたたんでしまうのは避けましょう。たたんでしまうと、折り目部分の毛が折れて、そこだけテカってしまいます。ベロア素材のお洋服はハンガーにかけてクローゼットにしまうのがベストです。

おうちケアであると便利!三種の神器をチェック

ベロアのようにおうちで洗濯できないお洋服でも、おうちでお手入れするために持っておきたい三種の神器もご紹介します。

<おうちケアのために持っておきたい三種の神器>

・洋服ブラシ
ベロアやウール素材、毛足の長いものをケアできる万能グッズ。ベロアなどの起毛を起こすだけでなく、ホコリをとったり毛足を整えてゴワゴワを防ぐ効果もあります。今年流行りのフェイクファーや、これからの季節に欠かせないムートンやコーデュロイ素材もきれいに保つことができるので、1本持っておくと便利です。

・コロコロ
転がすだけで洋服の表面のホコリをとってくれるので、忙しい朝のお出かけ前などに便利。ただし、毛足の長いものや起毛しているものに使用してしまうと、ホコリと一緒に毛も抜いてしまう可能性があるので避けてください。

・毛玉とり
冬物の大敵・毛玉を一掃してくれるアイテム。たちまちニットがきれいになります。ブラシタイプと電動タイプがありますが、長瀬は俄然ブラシタイプをオススメします。その理由は電動タイプでセーターに穴を開けたことがあるから……。ガサツな人は手動のブラシタイプの方がいいでしょう。

おうちでできるシミ抜きテク

大切なお洋服にうっかりシミが付いてしまうことってありますよね。実は、日常生活の中でついてしまったシミは、洗剤以外のものでも落とすことができます。リネットでおすすめしている「シミ抜きにおすすめなアイテム」をご紹介します。

シミをつけてしまったら、なるべく早く処理することがポイント。諦めずに、まずはおうちにあるものでシミ抜きを試してみてください。

ただし、どのアイテムを使うときも、必ずまずは色落ちチェックをしてからシミ抜きをしましょう。色落ちする場合は無理して洗わずに、クリーニング店に持っていくのが安全です。

特に女性の場合、襟元についたファンデーションやポケットについたハンドクリームなど、化粧品類のシミをうっかりつけてしまうこともありますよね。なかなか取れない化粧品の汚れは、実はクレンジングオイルを使うと簡単に落とすことができるんです。リネットがおすすめする「おうちで簡単にできる化粧品類の汚れの落とし方」をご紹介しました。

<化粧品類の汚れの落とし方>

用意するもの
・クレンジングオイル(必ずオイルタイプのもの)
・歯ブラシ

手順
①色落ちテストをする
綿棒にクレンジングオイルをつけ、裏側の縫い目の部分など目立たないところにこすりつけます。色が綿棒に移った場合は色落ちしてしまう可能性があるので、クリーニング店に相談しましょう。
②汚れの部分にクレンジングオイルをつけて揉み込む
③落ちない場合は歯ブラシで一定方向に優しく擦り、汚れをかき出す
④すすぐ

ただし、食べこぼしのシミの処理は要注意!

シミのなかでも最も多いのが「食べこぼしのシミ」。食べこぼしをしたとき、濡れたおしぼりでこすってしまったり、水ですすいでしまったりしがちですが、実はそれはシミの範囲を広げてしまうNG行為なんです。

食べこぼしをしたときは、乾いたペーパーナプキンやティッシュなどで叩くように拭くだけにとどめてください。その後はなるべく早くおうちでシミ抜きするか、クリーニング店に持っていきましょう。

シミ抜きについては「マグカップで簡単シミ抜き!? プロが教えるシミ抜き方法を見てみよう」もご覧ください。

お洋服を保管するときに気をつけたい2つの大敵

お洋服にとってお手入れと同じくらい大事なのが「保管方法」。お洋服を保管するときには、紫外線と湿度の2つの大敵に気をつけるようにしましょう。

・紫外線
紫外線にお洋服を当て続けると変色を引き起こします。紫外線と言うと太陽光のことを気にしがちですが、実は蛍光灯の光も紫外線。部屋の中で出しっぱなしにすることは避けて、必ずクローゼットにしまうようにしてください。

・湿度
湿度が高い状態で保管しているとカビの原因になります。一度お洋服にカビが生えてしまうとそのお洋服だけではなく、クローゼット全体にカビ菌が残ってしまいます。一度着たお洋服は必ず陰干しをして、湿気をとってからクローゼットにしまうようにしましょう。乾燥剤をクローゼットに入れてあげるのもおすすめです。定期的にクローゼットを開けて換気するのを習慣にすると良いですね。

特に気をつけたいのが革ジャン

この時期に特に気をつけたいのが、革製品の保管。特に、革ジャンは特にカビの生えやすいお洋服のひとつです。
着た後は特に陰干ししてからしまうようにしてください。雨や雪などで濡れてしまった場合はなるべく早く水分を拭き取りましょう。カビの原因になるだけでなく、水ジミを引き起こしてしまう可能性もあります。

まとめ

NEWoMan新宿のお客様は、お洋服をクリーニングに出すだけではなく、自分でもしっかりとケアして長くお洋服を大切にしたい!という方が非常に多いそうです。ご参加くださったスタッフさんからも「良い服をより良いまま保つ(体験を提供する)ことが、良質なお洋服を販売する際に一番大切になる」と感想をいただきました。
今回セミナーでお伝えしたポイントは、どんな方も普段のお手入れで使えるものばかり。お気に入りのお洋服の日頃のケアに取り入れてみてください。

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  • この記事を書いた人

リネットマガジン編集部

リネットマガジンの編集・執筆担当。面倒くさがりの「ナマケモノ」ゆえに、効率よく省エネで生きることには熱心。 お洗濯がメンドクサイと思っている仲間のために、「時短で、ラクに、キレイになるリアルに使える洗濯術」を紹介しています。

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