服別・洗い方

ダウンの洗い方|自宅でできる洗濯とお手入れの全手順

2025年10月4日

冬に欠かせないダウンジャケットやダウンコート。「自宅で洗えるの?」「クリーニングに出したほうがいいの?」と迷ったことはありませんか?

この記事では、自宅での洗濯方法・干し方・保管・トラブル対処までをまとめて解説します。洗えるかどうかの見極め方から、自宅で洗うときの注意点クリーニングとの使い分け方まで整理し、 お気に入りのダウンを長く愛用するための総合ガイドとしてお届けします。

クリーニングを検討中の方は宅配クリーニング「リネット」のダウンクリーニング料金をご覧ください。

この記事を監修した人

リネットお洗濯アドバイザー 近藤高史

クリーニング歴20年以上のクリーニング師(国家資格)。クリーニング会社の工場長を経て、2014年よりリネットの品質管理部門の現場責任者。メディア出演多数。
趣味はランニング大会に出ること。

「クリーニングのプロの視点から、衣類をずっとキレイに保てるお洗濯やお手入れの方法をご紹介します!」

メディア出演

  • 2025年5月17日(土): TBS「カバン持ちさせてください!」
  • 2025年4月24日(木): 日本テレビ「news every.」
  • 2025年4月24日(木): テレビ朝日「グッド!モーニング」
  • 2025年4月23日(水): TBS「Nスタ」

ダウンは自宅で洗える?洗濯前に知っておきたい基本

ダウンは素材や洗濯表示によっては自宅で洗える場合もあります。ただし「縮み」「形崩れ」「ふっくらしない」といった失敗リスクも高く、判断を誤ると取り返しのつかないことも。

  • 洗濯表示が「桶に×」マークとなっているもの
  • ビーズやスパンコールなどの装飾やレザー付きのもの
  • ウールやカシミヤなど獣毛混素材のもの

これらは自宅洗いNG。基本的にはクリーニング推奨です。

また、高級ブランド(モンクレール・カナダグース・タトラスなど)やアウトドアブランド(ノースフェイス・パタゴニア・水沢ダウンなど)のダウンは、洗濯表示上は洗える場合でも失敗するリスクが高いため、クリーニングをおすすめします。

洗える・洗えないを見極めるポイント(洗濯表示・素材・装飾)

1. 洗濯表示を必ず確認する

  • 桶に×」マーク → 自宅洗いNG
  • 桶に手」マーク → 手洗い可能
  • 桶に数字」マーク → 洗濯機での弱水流洗いによる洗濯が可能
  • マーク下の横線 → 1本は水流を「弱く」、2本は「非常に弱く」

洗濯表示の見方が不安な方は新洗濯表示の意味とマークの読み方も参考にしてください。

2. 素材や装飾で見極める

  • ウール・カシミヤ・アンゴラなど獣毛混自宅洗いNG
  • レザーや毛皮付き自宅洗いNG
  • スパンコールやビーズなど装飾付き自宅洗いNG
  • ナイロンポリエステルのシンプルなダウン → 洗える可能性あり

自宅でできるダウンの洗い方|手洗い・洗濯機別の手順

手洗いのやり方(押し洗い手順とポイント)

  1. ダウンのジッパー、ホックをすべて閉じて軽くたたむ

    洗濯ネットは使わなくてもOK。

  2. 桶や浴槽に水を張り、おしゃれ着用洗剤を溶かす

    必ずおしゃれ着用洗剤を使用。ゴム手袋を着けると手荒れ防止になります。

  3. 押し洗いする

    やさしく沈め、押しながら汚れを落とします。揉んだりこすらないように。

  4. すすぐ

    水を入れ替えながら2〜3回すすぎ、洗剤を残さないようにします。
    絞るときは必ず「押し絞り」をしてください。

  5. 軽く脱水する

    洗濯機で30秒〜1分の弱脱水をかけます。

洗濯機でのやり方(ネット・コース設定・短時間脱水)

  1. ネットに入れて弱水流コースへ

    「ドライコース」「手洗いコース」など一番弱い設定を選びましょう。

  2. おしゃれ着用洗剤を使用

    一般の洗剤はNG。繊維を傷め、羽毛がつぶれる原因になります。

  3. 短時間で脱水

    長時間の脱水は羽毛を傷めるので注意。

自宅で洗うときのリスクと注意点

  • 水温は洗濯表示に従う

    高い水温で洗うと羽毛の油分が必要以上に抜けて傷んでしまいます。必ず洗濯表示に従った水温で洗うようにしましょう。

  • 柔軟剤は使わない

    柔軟剤を入れすぎると、羽毛がコーティングされてしまい、ふくらみが悪くなります。どうしても使用したい場合はごく少量にとどめてください。

  • 脱水後はすぐに干す

    脱水後にそのまま置いておくと、内部に残った水分で雑菌が繁殖し、嫌な臭いや輪染みができてしまいます。終わったらすぐに乾燥に移すのが鉄則です。

お気に入りのダウンを長く着るために、無理のない範囲で自宅洗いを。
大切な一着はプロに任せるのが安心です。

ダウンをふんわり仕上げる干し方と乾燥のコツ

ダウンを洗ったあとに大切なのは乾かし方。しっかり乾燥させないと、羽毛が潰れてふくらまず、暖かさも失われます。

  • 平干し・陰干しで時間をかけて乾かす
  • 乾燥機を使う場合は低温モード+テニスボールでふっくらを復元
  • 部屋干しの場合は除湿機やサーキュレーターで乾燥を促進

ただし、自宅でここまで手間をかけるのは大変。プロのクリーニングなら自然にふっくら仕上がります。詳しくは以下の記事もチェック!

ダウンの干し方・乾かし方|ふっくら仕上げるコツ

ダウンでよくあるトラブル

「洗ったら潰れた」「染みが落ちない」「ふっくらしない」-。ダウンにはこんなトラブルがつきものです。

  • 潰れたときの復元法(乾燥機を使う方法・使えない時の方法)
  • 染みの落とし方(中性洗剤で部分洗い)
  • 羽毛がふっくらしない原因と対処法(乾燥不足・再洗濯の見極め)

完全に復元できないケースも多いため、直したいならプロに任せるのが安心。詳しくは以下の記事でご紹介しています。

ダウンのトラブル解決|潰れた・染み・ふっくらしない時の復元法

なお、クローゼットにしまっていたダウンに「カビが生えてしまった…」場合には別の対応が必要です。詳しくは次の記事で解説しています。

ダウンにカビが生えた!原因と落とし方・再発防止のポイント【白カビ・黒カビ別】

保管で失敗しないためのコツ

ダウンは洗ったあとの保管方法で寿命が変わります。

  • 必ず洗ってから収納、紫外線を避ける
  • 定期的な換気や除湿を行う
  • クローゼット等に詰め込まずゆったりと保管する

詳しくは次の記事をご覧ください。

ダウンの洗い時と保管方法|黄ばみ・虫食い・変色を防ぐ

自宅での洗濯や保管に不安がある場合は、プロのダウンクリーニングを利用するのもおすすめです。

専用の洗剤とたっぷりの水、大型乾燥機で羽毛のふくらみをしっかり復元できます。自宅でのケアと併用することで、大切なダウンをより長く快適に着られます。

クリーニング方法の違いも知っておこう

ダウンのクリーニング方法は3つあり、それぞれ特徴があります。

  • 水洗い(ランドリー水洗い)

    水で洗うため汚れは落ちやすいが、自宅の乾燥機では乾燥や仕上げが難しく、羽毛がつぶれやすい。水洗いNG表示のダウンには不可。

  • ドライクリーニング

    石油系の溶剤を使う方法。ダウンの形崩れは防げるが、汗や皮脂など水溶性の汚れは落としにくい。

  • ウェットクリーニング

    水と専用洗剤を使い、デリケート素材にも対応できるプロ仕様の水洗い。内部の汚れをしっかり落としつつ、専用乾燥機で羽毛のふっくらを復元できる。

洗濯表示に従えば自宅で洗えるダウンもありますが、羽毛の復元力や生地の風合いまで考えると、最終的にウェットクリーニングが最適な方法となるケースは多いでしょう。

自宅での水洗いには限界があるため、プロに任せるのが安心です。

クリーニングに出すべきケースと料金相場

以下のようなダウンは、無理に自己流で洗って失敗するより、最初からクリーニングに出すほうが安全な場合があります。

  • 高級ブランドのダウン

    モンクレール・カナダグース・タトラスなどは生地や羽毛がデリケート。少しの失敗で形崩れ・色落ちのリスクがあります。

  • アウトドアブランドのダウン

    ノースフェイス・パタゴニア・水沢ダウンなどは撥水などの特殊加工がされており、自宅での洗濯では効果が損なわれる可能性があります。

  • 装飾やレザーなどが付いているダウン

    ファーやレザー、ビーズなどが付属していると、自宅での洗濯はほぼ不可能です。

  • 厚手・ロング丈のダウン

    乾燥が難しく、内部が生乾きになるとカビや異臭の原因になります。

  • 汚れや染みがひどいダウン(※)

※程度の著しいものはご返却となる場合があります。

ダウンクリーニングの料金相場

一般的なクリーニング店では、

ダウンジャケット 2,500〜6,000円
ダウンコート 3,500〜6,000円

が相場です。ブランドや仕上げ方法によってはさらに高額になるケースもあります。

一方、宅配クリーニング「リネット」なら1着2,970円(税込)〜。追加料金なしで高級ブランドやアウトドアブランドのダウンも自宅から発送するだけで手間なくクリーニングに出せます。

「洗えるのかな?」と迷ったら、クリーニングも検討してみてください。

まとめ|やっぱりダウンはクリーニングが安心

  • ダウンは洗濯表示によって自宅で洗えるが、高級ブランドアウトドアブランド装飾付き厚手のダウンは失敗リスクも高い
  • 干し方・保管・トラブル対処まで含めると、自宅管理は手間がかかる
  • 仕上がり・安全性・長持ちを考えると、プロのクリーニングに任せるのが安心
  • 専用洗剤や大型乾燥機、ブランドごとの扱いノウハウがあるため、羽毛のふくらみや撥水機能までしっかりキープできる

宅配クリーニング「リネット」なら、自宅にいながら手軽に依頼可能。お気に入りのダウンをふっくら仕上げて、来シーズンも快適に着られるようにしましょう。

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編集部
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  • この記事を書いた人

リネットマガジン編集部

リネットマガジンの編集・執筆担当。面倒くさがりの「ナマケモノ」ゆえに、効率よく省エネで生きることには熱心。 お洗濯がメンドクサイと思っている仲間のために、「時短で、ラクに、キレイになるリアルに使える洗濯術」を紹介しています。

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