ダウンをクリーニングに出すメリット
結論、ダウンジャケットやダウンコートはクリーニングへ出すことをおすすめします。
理由は以下の通りです。
ダウンは自宅で洗濯するのが難しい
洗濯表示に「水洗い可能」の表示があれば自宅で洗うこともできます。しかし失敗するリスクの高い衣類のため、クリーニング店へ任せたほうがよいでしょう。
よくある失敗例
自宅の洗濯機で洗ったあと、中のダウン(羽毛)が絡まり合ってダマ(固まり)になっていることに気づかないで、うっかり干してしまうケースです。ぺったんこになり、ふっくらしていることで発揮されるダウンの保温性が落ちてしまいます。
また、中のダウンの片寄りによって生じる形崩れも起こしやすいです。洗濯中にダウンが動いてしまったり、干すときの重力でダウンが下のほうに動いてしまったりすることで発生します。ぼこぼこしているなど、シルエットが崩れ、見た目を損なってしまいます。
このようにダウンは自宅で洗うと失敗しやすい衣類です。クリーニング店では、ダウンの洗濯表示に従って、3つの方法で洗っています。
水洗い(ランドリークリーニング)
ダウンはクリーニング店でも水洗いが基本になりますが、クリーニング店では大きな洗濯機でたっぷりの温水(常温~40℃)で洗うので汚れが落としやすく、中のダウンを傷めずに洗うことができます。
- 温水(常温~40℃)で洗うので、汚れが落としやすい
- 大きな洗濯機でたっぷりの水で洗うので、汚れをしっかり落とせる
- ダウンの中の羽を傷めない
ドライクリーニング
水洗いを禁止しているダウンには、ドライクリーニングという、水を使わず石油系溶剤を使って洗うクリーニング方法を選びます。
形崩れしづらく、色落ちが起きにくいというメリットがありますが、ダウンが含んでいる水鳥の油を奪ってしまうため、ダウンの毛が傷んでしまい、保温性が失われる可能性もあります。
- ダウンなどが形崩れしにくい
- 風合いを損ねない
- 衣類の縮み、色落ちが起きにくい
- 皮脂汚れ、油汚れなどの「油溶性の汚れ」が落とせる
- ホコリや泥、花粉など水にも油にも溶けない「不溶性の汚れ」が落とせる
ウェットクリーニング
そこで登場するのがウェットクリーニングという、水洗いのソフトなタイプのクリーニングです。通常ならドライクリーニングで洗う衣類を、ぬるま湯で中性洗剤を用いて洗う方法です。
本来ドライクリーニングで洗うダウンを水洗いするので、形崩れや色落ちさせない高度な技術が必要です。
- 本来ドライクリーニングで洗う衣類を水洗いするので、形崩れや色落ちさせない高度な技術が必要
- クリーニング料金は高め
- つけ置き洗いのため、洗浄力が弱め
- 汗染み、飲み物汚れなどの「水溶性の汚れ」が落としやすい
ダウンのふくらみ(保温性)を取り戻せる
ダウンは内部に空気が入ることで保温効果を発揮していますが、汗や皮脂などの汚れ、湿気によって中のダウンが空気を含みにくくなると、ふくらみを失い、保温性が低下してしまいます。
クリーニング店なら、適切な方法で汚れや汗をしっかり落としてから、専門設備で中まで乾燥させます。その際にダウンの中へ空気をたくさん取り込むので、ふくらみと保温性を取り戻すことができます。
キレイに長持ちさせられる
シーズンが終わって洗濯し、クローゼットにしまっておいた去年のダウンジャケットやダウンコートを取り出したらカビてしまっていた…という経験はないでしょうか?
自宅の洗濯では蓄積した汗や皮脂の汚れなどは落とし切れていないことが多く、目で見ても落ちているかどうかは分かりづらいです。こうした落ち切っていない汗や皮脂の汚れなどが、カビの発生や虫食いといったトラブルを引き起こします。
衣替えなどの長期保管前にはクリーニングに出して、カビや虫食いをはじめ、黄ばみ、変色といったトラブルを予防しましょう。後々のニオイ発生予防にも効果的です。
定期的なクリーニングをすることで、ダウンの寿命は長くなります。大切なダウンを長くキレイに着るため、一度でも袖を通したらクリーニングに出すことをおすすめします。もちろんシーズン中でも汚れが気になるときや、ふくらみが戻らないときもクリーニングの出番です。
ダウンのクリーニングでつけられるオプション
リネットでつけられるオプションについてご紹介します。
染み抜き
ダウンについた染みは、クリーニングで洗うだけで落ちることもありますが、染み抜きしてからクリーニングすることで落としやすくなります。白やベージュなどの薄い色のダウンや、染みが気になる方はつけることをおすすめします。リネットでは、クリーニング工場で見つけた染みは全て無料で染み抜きしています。
汗抜き加工
ドライクリーニング対象のダウンやコートには、汗抜き加工をつけるのがおすすめです。ドライクリーニングは、皮脂汚れなどの「油性の汚れ」には効果的ですが、汗染みなど「水溶性の汚れ」は落としにくい特徴があります。リネットの「ディープクレンジング(汗抜き加工)」は洗い上がりがさっぱりし、汗染みやニオイが気になる方におすすめです。
撥水加工
ダウンに一番人気のオプションが「撥水加工」。水だけでなく汚れや花粉も弾くため、シーズン中の汚れがつきにくくなります。
高級ダウンコース
高級ダウンやスポーツブランドのダウン用コースや、追加料金がかかるクリーニング店もあります。リネットでは、高級ダウン用の追加料金はいただいておりません。同じクリーニング料金でご利用いただけます。
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モンクレール(MONCLER)
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カナダグース(CANADA GOOSE)
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ノースフェイス(THE NORTH FACE)、バルトロライトジャケット、ヌプシジャケット
など
保管オプション
ダウンは保管がかさばるため、クリーニング+保管がついているオプションが人気です。空調管理がしっかりしている保管倉庫だと、家のクローゼットよりも状態がよく、シワにならずに保管できます。リネットでは、クリーニング後に、24時間空調管理したアパレル水準の保管倉庫できれいに保管します。クローゼットもスッキリします。
ダウンのクリーニング料金の相場
ダウンジャケットやダウンコートのクリーニング料金は、一般的に2,500円~6,000円が相場となっています。同じダウン素材でも種類によって料金の異なる場合があるため、事前に確認しておくことが大切です。
ダウンをクリーニングに預けるときの注意点
ダウンジャケットやダウンコートをクリーニングに出すときは、ポケットにレシート、小銭、口紅などの小物が入っていないか確認しましょう。クリーニング時に衣類を傷めてしまう可能性があります。
また、染みがついてしまったダウンは、ふき取ってからできるだけ早くクリーニングに出しましょう。
ダウンクリーニング特設ページ