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【対談:ダニ博士×ふとんリネット(後編)】ふとん用クリーナーやふとん干しは効果なし!? ダニを繁殖させないための方法とは

弊社が展開する「ふとんリネット」担当の魚森敦史が、企画して実現した対談の後編。前編に引き続き、ダニ博士として知られるアペックス産業株式会社 代表取締役社長・元木貢(もとき みつぐ)さんに、ダニにまつわるお話をうかがいました。

後編の今回は、ふとんのダニを増殖させないためのお手入れ方法や、ダニを寄せ付けないためにお家でできる工夫について教えていただきました。

ふとん用クリーナーやふとん干しは効果なし!?

魚森敦史(以下、魚森):ふとんの中にはどれくらいのダニがいるのでしょうか。

元木貢さん(以下、元木さん):ふとんには何十万ものダニがいますよ。生きているダニだけでなく、ダニの死骸やフンもあります。死骸とフンもアレルゲンになるので、実はふとんはものすごく汚れているんです。

魚森:ゾッとしますね……。いま、ふとん用クリーナーなども市販されていますが、どのくらい効果があるんでしょうか。

元木さん:ふとん用クリーナーでお掃除すればいいと言われますけど、それだけでは取りきれないんです。取れるのはおふとんの表面にいるダニだけで、叩けばまた中にいるダニが出てきますからね。

魚森:なるほど。ふとんを干すのは効果があるのでしょうか。

元木さん:日光干しすることは悪いことではないんですが、ふとんの表面が熱くなるとダニはみんな中に潜り込んでしまうんです。結果、あまりダニは死なない。でも、外に干すとふとんの水分量が落ちるので繁殖はしにくくなりますね。ただ、それでもダニの死骸やフンは残るから、やっぱり洗い流さなくてはいけないですね。

魚森:なるほど、やっぱりふとんを丸洗いすることが一番有効なんですね。

元木さん:26年ほど前にふとん洗浄をしてダニのアレルゲン量がどのくらい除去されるかを実験したときは、ふとんを足踏みをして洗剤と水を入れて洗い流すことをしました。その結果、掛けふとんのアレルゲン量が15分の1くらいになりました。なかなかふとんの中に水が入っていかないので、すべて除去することは難しいのですが、洗浄すればアレルゲンは減るのでそれなりの効果はあるといえるでしょう。

ぜんそくの患者さんが就寝中に発作が出ることがありますが、それはふとんの中にあるたくさんのアレルゲンを吸い込むことで起きるんです。そういう方は定期的にふとんの丸洗いするようにしましょう。

魚森:ふとんを丸洗いしたいときは、ぜひ「ふとんリネット」に出していただきたいですね(笑)。ふとんを洗う頻度はどのくらいがよいのでしょうか。

元木さん:ふとんは半年に1回くらいですね。季節の変わり目の、しまうときに洗うとよいでしょう。

魚森:ふとんにかけているシーツはどのくらいの頻度で洗うのがよいでしょうか。

元木さん:シーツは1週間に1度は洗濯してほしいですね。お掃除は吸引力の高い掃除機を使って2週間に1度掃除するのもおすすめです。1平米に20秒程度掃除機をかけると、ぜんそくの患者さんの発作が少なくなったという報告もあります。

魚森:なるほど。おふとんを洗うだけでなく、お部屋に掃除機をかけるのも効果的なんですね。ただ、ダニに敏感になりすぎると、それがストレスになってしまう人もいるのではないでしょうか……?

元木さん:実際に「ダニ恐怖症」になっちゃう人もいますよ。体調不良は全部ダニのせいだって自分で思い込んでしまうんですよね。インターネットの情報とかを鵜呑みにしちゃう人もいますし。ダニ恐怖症と思われる人の場合は、ふとんにいるダニなどをちゃんと調べて、その結果を持って病院へ行ってもらいます。ちゃんと調べたことで安心する人も少なくないですけどね。

ダニの被害は、ぜんそくやアレルギーの症状を持っている人が受けやすいので、特にお手入れをして欲しいですが、ダニのアレルゲンを完全に除去することは不可能。なのでぜんそくやアレルギーを引き起こさないようにお部屋の中を清潔に保つことは大切ですが、過敏になりすぎないで欲しいですね。

ダニの繁殖を防ぐには、ダニやほこりを寄せ付けない環境づくりから

魚森:ふとんにできるだけダニを寄せ付けないようにするために、殺虫剤などを使うのは効果があるのでしょうか。

元木さん:ダニに効果的な殺虫剤ってあまりないんですよね。

魚森:なるほど、ダニを防ぐことができる簡単な方法ってなかなかないんですね。ご家庭でできることは何かあるでしょうか。

元木さん:とにかくお家の中でダニが繁殖しないようにすることが大事です。

内科の先生方と一緒に、ダニのアレルゲンをどうやって除去するかいろいろ研究した結果、ほこりをためないような構造にするのが効果的だとわかりました。

例えば、ダニが増殖しやすいぬいぐるみは洗えるものにするとか、天井の蛍光灯は上にほこりがたまるので埋め込みにするとか、家具も全部作り付けにして、カーテンは洗えるものにするとか。布製のソファーだとほこりが中に入ってしまうので拭けるものにして、カーペットはほこりが中に入ると掃除機では取れないし、畳も良くないのでコルクの床にするとか。ほこりやダニを寄せ付けないようなものを取り入れるようにするんです。

ふとんはもちろん定期的に丸洗いするのがおすすめ。高密度繊維のふとんカバーを使えばある程度防げますが、水分を吸い取ってくれないため、暑く感じるのが難点。だから、ふとんは定期的に洗うようにするのがベストですね。

魚森:たしかに、そのくらい徹底的にダニやほこりを防ぐように工夫すると快適に暮らせそうですね。

貴重なお話、ありがとうございました。元木さんにうかがったことを今後のサービスにもぜひ活かしていきたいです。

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リネットマガジン編集部

リネットマガジンの編集・執筆担当。面倒くさがりの「ナマケモノ」ゆえに、効率よく省エネで生きることには熱心。 お洗濯がメンドクサイと思っている仲間のために、「時短で、ラクに、キレイになるリアルに使える洗濯術」を紹介しています。

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