お客様の声

「本当に生き返ったね」カビで諦めていたご両親の形見のバッグが、再び日常に戻るまで

はじめに

—— みなさんは、「思い入れのある大切なバッグ」をお持ちですか?

こんにちは。
桜が咲き始め春の訪れを感じている、リネット編集部の深尾です。

約半年前より開始したカバンのクリーニングサービス「かばんリネット」では、先日「ご家族の想い出のカバンを、もう一度使えるように。」をテーマに、モニター企画を実施しました。

今回は、その企画にご参加いただいた歌丸こずえ様のクリーニング事例と、お話を聞きながら胸がいっぱいになったインタビューについてレポートします。

生涯の宝物が、開けるのも怖い存在に

今回歌丸様からお預かりしたのは、亡くなったお父様がお母様へのプレゼントとしてオーストラリアで購入したというクロコダイルバッグ。

ご両親を早くに亡くされた歌丸様にとっては、ご両親との想い出を繋ぐ大切な形見であり、生涯の宝物でした。

お預かりした大切な形見のクロコダイルバッグ

ところが、大切に保管していたはずのバッグの内側にカビが発生。
なんとかしようとご自身でカビキラーを使って掃除したものの、何度も再発してしまったそうです。

カビが発生してしまったクロコダイルバッグの内側

また、バッグの外側についても周りの革が削れ、一部が剥がれてきている状況でした。

革が削れて一部が剥がれてしまっているバッグの外側

インタビューにて

何度綺麗にしても、どんどんカビが生えてきて……
ついにバッグを開けることすら怖くなってしまいました。ここ2、3年は開けてすらいません。

どうしても手放せなくて5年以上ベランダで保管していましたが、素人にはどうすることもできず、半ば諦めかけていました。

ご両親の大切な形見なのに、使うことも、部屋の中に置いておくことすらできない。

歌丸様の長年の葛藤と悲しみが、インタビューでのお話や表情から伝わってきました。

職人の技術と、あえて「塗らない」という選択

事前にお送りいただいた写真を見て、担当である私も「長年の深いカビが、果たしてどこまで綺麗になるのだろうか」と、正直少し不安な気持ちがありました。

バッグがクリーニング工場に届いた段階では、内側の白い部分に触れるとカビのような粉が付着する状態でした。

しかし、熟練の職人によるクリーニングにより、粉が付くことは完全になくなり、バッグは本来の姿を取り戻すことができました。

バッグの内側のビフォーアフター1

バッグの内側のビフォーアフター2

バッグ内部の写真を見ると、クリーニング後も黒いシミのようなものが少し残っているのがお分かりいただけるかと思います。

実はこれ、カビの残りではなく、カビが深くまで繁殖したことで変色してしまった「革の素材そのもの」なんです。

「残ってしまったシミの部分も、上から塗料を塗って綺麗に隠せば良かったのでは?」と思われるかもしれません。

しかし職人は、内側に色を塗ることで将来的に色移りするリスクや、塗料が劣化してさらに状態が悪化する可能性を考慮し、「あえてそのままにする」という判断をしました。

見た目の美しさだけでなく、歌丸様が「これから先も長く使い続けられること」を第一に考えた結果です。

バッグの外側のビフォーアフター

歌丸様にもその旨をご説明したところ、「色を付けて隠すのではなく、この先使うことまで考えて配慮してくださった。その誠実な心遣いが本当に嬉しいです」とお話ししてくださいました。

「本当に生き返ったね」—— 再び動き出した想い出

仕上がったバッグは、心を込めてラッピングし、直接お渡しさせていただきました。

綺麗にラッピングしたバッグ

綺麗になったバッグを見る歌丸様の優しい眼差しから、本当に大事に思われているバッグなのだと改めて感じました。

また、何度も頷きながら感動を噛み締めていらっしゃる様子に、私も「喜んでいただけて本当に良かった」と思いました。

仕上がったバッグを優しい眼差しで見つめる歌丸様

インタビューにて

高校卒業後からずっと海外で暮らしていたため、両親と過ごす時間が多くはありませんでした。
その分、「親のものは大事にしたい」という思いがありました。

バッグには流行り廃りがあると思いますが、私にとってはそれよりも、こういうもの(形見)を大事にしたい。
実際に使える状態に戻していただいて…
両親も喜んでいると思います。感謝しかありません

目を潤ませながらご両親とのエピソードを語るお姿に、私も胸が熱くなりました。

「嬉しいな。何年振りだろう?」
「本当に生き返ったね。よかったね。」

バッグの中にご自身の携帯を入れる際、歌丸様は優しくバッグに語りかけていらっしゃいました。
それは同時に、天国のご両親へのメッセージのようにも聞こえました。

バッグに優しく語りかけながら携帯を入れる様子

この時、私たちはただバッグの汚れを落としているだけではなく、ずっと眠っていた大切なお鞄とともに、「ご家族の想い出」そのものを再び煌めかせるお手伝いをしているのだと気づきました。

そして、自分がかばんリネットに携われていることに誇りをもった瞬間でもありました。

おわりに

まずは、今回モニターとして素敵なお鞄とエピソードにご協力いただいた歌丸様、本当にありがとうございました。

そして、ここまで記事をご覧いただいた皆様、誠にありがとうございます。

皆様のクローゼットにも「状態が悪くて使うのを諦めかけているけれど、どうしても手放せない」というバッグは眠っていませんか?

もし、また一緒に外出したいと願う大切なバッグがありましたら、ぜひ一度かばんリネットにご相談ください。
クリーニングの可否判断から、実際のクリーニング内容や仕上がり内容など、丁寧にご説明いたします。

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皆様の大切なバッグが再び日常に戻り、これから先もたくさんの新しい想い出を刻んでいけますよう、かばんリネットが心を込めてお手伝いさせていただきます!

綺麗に蘇ったクロコダイルバッグを手にする笑顔の歌丸様

  • この記事を書いた人

リネットマガジン編集部

リネットマガジンの編集・執筆担当。面倒くさがりの「ナマケモノ」ゆえに、効率よく省エネで生きることには熱心。 お洗濯がメンドクサイと思っている仲間のために、「時短で、ラクに、キレイになるリアルに使える洗濯術」を紹介しています。

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