浴衣は直線縫いが基本のため、アイロンがけもしやすい和装アイテムです。シワをしっかり伸ばしてからたたむことで、見た目も美しく、次に着るときの着心地もよくなります。ここでは、部位別に丁寧に解説していきます。
この記事を監修した人
リネットお洗濯アドバイザー 近藤高史
クリーニング歴20年以上のクリーニング師（国家資格）。クリーニング会社の工場長を経て、2014年よりリネットの品質管理部門の現場責任者。メディア出演多数。
趣味はランニング大会に出ること。
「クリーニングのプロの視点から、衣類をずっとキレイに保てるお洗濯やお手入れの方法をご紹介します！」
メディア出演
- 2025年5月17日（土）： TBS「カバン持ちさせてください！」
- 2025年4月24日（木）： 日本テレビ「news every.」
- 2025年4月24日（木）： テレビ朝日「グッド！モーニング」
- 2025年4月23日（水）： TBS「Nスタ」
アイロンがけの前に準備すること
- 浴衣の洗濯表示を確認し、適正な温度に設定する
- パリッと仕上げたい場合には、スプレーのりを使うこともおすすめ
- アイロン台に余裕があれば広くスペースをとる
部位別アイロンのかけ方
1. 袖の部分
前後を重ねて縫い目を合わせ、手のひらで表面を平らにします。表面がぽこっとしている場合は裏側にシワがある証拠。裏から整えてからアイロンを当てます。
スプレーのりを使う場合にはまんべんなくかけて、少しだけ乾いてからスチームなしでアイロンがけするのがキレイに仕上がるコツです。袖以外の部位も同様です。
2. 襟の部分
裏側からアイロンを当てます。見える面にシワが残らないようにするためです。特に掛け衿部分（襟の重なり）はシワになりやすいので丁寧に。
3. 身頃（みごろ）
左側の身頃からアイロン台にのせ、上から下へ向かってまっすぐにかけていきます。かけた部分は軽くたたみながら、次の部分をずらしながら進めるとシワになりにくいです。
右側も同様にかけ、すでにかけた左側が邪魔にならないように折り返しておくとスムーズです。
4. 背中の中央
背中心（背縫い部分）は一番見える部分でもあるため、最後に縦一直線にアイロンを当てて仕上げます。
仕上げのポイント
- 一気にかけず、少しずつ布を動かしながら丁寧に
- 表面だけでなく、裏側のシワにも注意
アイロンをかけた浴衣は、シワが戻らないうちにたたむのがおすすめです。アイロン後のたたみ方は「浴衣のたたみ方」もあわせてご覧ください。
自宅での洗濯が不安な方は、クリーニングもおすすめ
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