服別・洗い方

ダウンのクリーニング、しないとどうなる?料金や頻度も完全解説

この記事では、クリーニングのプロが「ダウンのクリーニングの疑問やお悩み」をまるっと解決します。

ダウンのクリーニング頻度や料金の相場から、おすすめの保管方法も紹介しています。高価なダウンはしっかりケアして、長くきれいに着られると、トータルでコスパもいいですよ。

ダウンのクリーニング、しないとどうなる?

日常で着用するものは自宅で洗濯し、ワイシャツやスーツはクリーニングに出すものの、意外とお手入れを気にしない人が多いのがダウンジャケットやコート。

クリーニング代も高いし、1〜2回しか着ていないから洗濯しなくてもいいか、と思ってしまいがちですが、実はそれは大間違い。

クリーニングしないとカビや黄ばみのリスクが

皮脂汚れや雨によるシミ、食べこぼし汚れなどが付着したまま数ヶ月放置すると、それらの汚れが定着し、シミや黄ばみの原因になってしまいます。

また、汚れの中でもカビが好むのは、タンパク質と糖質。気がつかないうちに食べ物や皮脂汚れがついているダウンは、カビの発生リスクを高めるので気をつけましょう。

クリーニングしないと保温効果がなくなる

ダウンは、内部に空気が入ることで保温効果を発揮しています。

ただ、ダウンを着続けていると、汚れや汗、湿気によって、中のダウンが空気を含みにくくなり、徐々にふっくら感がなくなって、保温性も失われてしまうんです。「ダウンを着ているのにあまり暖かくない…」なんてことも起きてしまいます。

ダウンのクリーニング、効果を検証してみた

でも、実際どれくらい効果があるの?と思う方のために、1シーズン洗濯・クリーニングをしていないダウンのクリーニング前後のふっくら感を検証してみました。

たたんだ状態で厚み(高さ)を計測しました。すると……

  • クリーニング前…高さ約10㎝
  • クリーニング後…高さ約15㎝(約50%ふっくら感がアップ)

クリーニングをすることで、ふっくら感がアップ!

クリーニングや洗濯で汚れを取り除き、ダウンの中までしっかり乾燥させることで、ふっくら感がしっかり戻りました。

このふっくら感を復活させることで、保温効果が高まり、快適に冬を過ごせるというわけです。

ダウンのクリーニング・洗濯、頻度やタイミングは?

衣替えで長期保管の前は、必ずクリーニングしましょう。ただし、シーズン中でも汚れが気になる時や、ふっくら感が戻らない時はクリーニングに出すといいでしょう。

ダウンを何回着たらクリーニングに出すのが正解?

一度でも袖を通したら、シーズン後はクリーニングに出すのがおすすめです。

袖を通したダウンには目に見えない皮脂汚れや汗汚れがついています。

ダウンをクリーニングに出すタイミングは?

春:衣替えでダウンをしまう時

冬のシーズンが終わり、長期間保管する前に出すのがおすすめです。見た目は汚れていなくても、皮脂汚れや汗汚れが蓄積しています。そのまましまってしまうと、黄ばみやカビの原因になってしまいます。

秋冬:寒くなってきてダウンを着る前

前のシーズンにクリーニングに出し忘れてしまった人は、着る前にクリーニングへ。ふっくら感が戻り、保温性が蘇ります。

着る前に、クリーニングで「撥水加工」をしておくのもいいでしょう。雨水だけでなく、汚れも弾いてくれるので、きれいに着られます。

冬:ダウンのふっくら感が戻らない時

ダウンを押しても、ふくらみが戻らない時はクリーニングのサインです。ふっくら感が戻らないダウンは、クリーニングに出して復活させましょう。

工場の大きな乾燥機で乾かすときに、ダウンの中に空気をたくさん取り込むので、ふっくら感と保温性を取り戻せます。

冬:汚してしまった時

シーズン中でもダウンを汚してしまった時は、クリーニングへなるべく早く出しましょう。

汚れは時間が経過すると落ちにくくなってしまうので、早めに出せば落とせる汚れも多いです。

ダウンにシミがついてしまった時の応急処置

  1. 慌てず、タオル、ティッシュなどで、押さえるようにして水分や油分を取り除く
  2. できるだけ早くクリーニングに出しましょう

慌てて汚れを擦ったり、アイロンやドライヤーで乾かしたりするのは絶対にNGです。シミが奥に入り込んでしまったり、熱によって汚れが取れにくくなってしまいます。

ダウンは家で洗濯できるの?

洗濯表示に「水洗い可能」の表示がある場合には、家でもダウンジャケットを洗うことができますが、あまりおすすめはできません。

「家でダウンの洗濯」をおすすめできない理由

ダウンは、家で洗濯することが難しい衣類です!

洗濯することでダウンの中の羽が絡まり合って、ダマになりやすい特徴があります。しかも、その状態のまま干してしまうと、羽は絡んだままの状態になって膨らみが戻らないことが……。

また、ダウン製品の生地は中のダウンが飛び出さないように、高気密の織物になっているものもあります。こういった製品は水や空気が通りにくく、家庭の洗濯に適さないんです。

水が染み込まないので汚れ落ちも悪く、普通に洗濯機を回すとドラムの中で浮いてしまい、結局汚れが取れなかった……という状態になってしまうことも。

それでもダウンを自宅で洗濯したい!という方は、失敗しないダウンの洗濯の基本を参考にしてくださいね。

ダウンのクリーニング方法は3種類

ダウンを家で洗うのは難しいので、お気に入りのダウンや高級ダウンは、クリーニング店におまかせしましょう。

ダウンのクリーニングは水洗いがおすすめ?

ダウンは水鳥の羽です。水鳥はその名の通り水辺に生息している鳥なので、その羽を水で洗ったところで痛むことはありません。

しかし、ドライクリーニングを行ってしまうと、水鳥の油を奪ってしまうため、ダウンの毛が傷んでしまい、保温性が失われる可能性も。そのため、ダウンのクリーニングは水洗いが基本になります。

しかし、水洗いすることで風合いが変化してしまうダウンもあるため、水洗いを禁止しているダウンもあります。

ダウンのクリーニング方法は3種類あり、クリーニング店ではダウンの洗濯表示に従って洗っています。

ランドリークリーニング(水洗い)とは?

ランドリークリーニングとは、水で洗うクリーニングです。

家庭と同じ洗濯方法ですが、プロに頼むと汚れ落ちに強いのが特徴です。

  • 温水(常温~40℃)で洗うので、汚れが落としやすい
  • 大きな洗濯機でたっぷりの水で洗うので、汚れをしっかり落とせる
  • ダウンの中の羽を傷めない
  • ホコリや泥、花粉など水にも油にも溶けない「不溶性の汚れ」が落とせる

ダウンはしっかり乾燥させることが、ふっくら感を保つポイントですが、家庭で洗濯や乾燥は難しい衣類です。クリーニングでは、形崩れを防止しながらダウンの中までしっかり乾燥できます。

ドライクリーニングとは?

ドライクリーニングとは、水は使わずに「石油系溶剤」を使って洗うクリーニングです。

水洗いよりも、衣類にやさしいのが特徴です。

  • ダウンなどが形崩れしにくい
  • 風合いを損ねない
  • 衣類の縮み、色落ちが起きにくい
  • 皮脂汚れ、油汚れなどの「油溶性の汚れ」が落とせる
  • ホコリや泥、花粉など水にも油にも溶けない「不溶性の汚れ」が落とせる

ドライクリーニングについて詳しくは、ドライクリーニングの洗い方の工程をご覧ください。

ウェットクリーニングとは?

ウェットクリーニングとは、水洗いのソフトなタイプのクリーニングです。

普通ならドライクリーニングで洗う衣類を、水溶性の汚れが多い場合などに、ぬるま湯で中性洗剤を用いて洗う方法です。

プロによる「つけ置き洗い」と考えると、わかりやすいと思います。高い技術が必要な方法です。

  • 本来ドライクリーニングで洗う衣類を水洗いするので、形崩れや色落ちさせない高度な技術が必要
  • クリーニング料金は高め
  • つけ置き洗いのため、洗浄力が弱め
  • 汗染み、飲み物汚れなどの「水溶性の汚れ」が落としやすい

ダウンのクリーニングでつけられるオプション

シミ抜き

ダウンについたシミは、クリーニングで洗うだけで落ちることもありますが、シミ抜きしてからクリーニングすることで落としやすくなります。

白やベージュなどの薄い色のダウンや、シミが気になる方はつけるのがおすすめです。

宅配クリーニング「リネット」では、クリーニング工場で見つけたシミは全て無料でシミ抜きしていますので、ご検討くださいね。

汗抜き加工

ドライクリーニング対象のダウンやコートには、汗抜き加工をつけるのがおすすめです。

ドライクリーニングは、皮脂汚れなどの「油性の汚れ」には効果的ですが、汗シミなど「水溶性の汚れ」は落としにくい特徴があります。

冬でも首元や脇は意外と汗をかいています。

リネットの「ディープクレンジング(汗抜き加工)」は洗い上がりがさっぱりし、汗染みやニオイが気になる人に人気です!

撥水加工

ダウンに一番人気のオプションが「撥水加工」。水だけでなく汚れや花粉も弾くので、着る前につけるのもいいでしょう。

シーズン中、汚れがつきにくくなりますよ。

高級ダウンコース

モンクレールやカナダグース、ノースフェイスなど高級ダウンやスポーツブランドのダウン用コースや、追加料金がかかるクリーニング店もあります。

宅配クリーニング「リネット」では、高級ダウン用の追加料金はいただいていません。同じクリーニング料金でご利用いただけます。

保管オプション

ダウンは保管がかさばるので、クリーニング+保管がついているオプションが人気です。空調管理がしっかりしている保管倉庫だと、家のクローゼットよりも状態がよく、シワにならずに保管できます。

宅配クリーニング「リネット」では、クリーニング後に、24時間空調管理したアパレル水準の保管倉庫できれいに保管します。クローゼットがスッキリするので、毎年リピートするお客様も多いですよ。

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ダウンのクリーニング、料金やかかる日数

ダウンのクリーニングにかかる日数

クリーニングの仕上がり期間は、店舗と宅配で異なります。

ダウンのクリーニングは、乾燥させるのに時間がかかるため、ワイシャツよりも時間がかかります。出す時は、仕上がり期間に余裕を持って出しましょう。

  • 店舗クリーニング…約2〜7日の仕上がり
  • 宅配クリーニング…約5〜10日の仕上がり

「リネット」は、宅配クリーニングだけど最短5日でお届け!店舗に並ぶ必要もないので忙しい人にはぴったりです。

ダウンは着丈によって料金が違います

ダウンと一口に言っても、種類や着丈が違うもので料金が異なります。

  • ダウンベスト…約1,700〜2,500円
  • ダウンジャケット…約2,200〜2,970円
  • ダウンコート…約2,900〜4,950円

※リネットマガジン編集部が主要クリーニング店の料金を独自で調査。税込価格。

袖より着丈が長いものはダウンコートとして分類します。 袖より着丈が短いものはダウンジャケットとして分類します。

ダウンのクリーニング、戻ってきた時の保管方法

ダウンの長期保管の前には、クリーニングをしてから保管しましょう。 汚れが残っていると、虫食いやカビの原因になってしまいます。

ダウンの保管方法1:ビニールカバーは外す

クリーニングからダウンが返ってきたら、すぐにビニールカバーは外し、仕上がりを自分の目で確認しましょう。

ダウンの保管方法2:厚みのあるハンガーに吊るす

ダウンに合わないハンガーに長時間保管していると、形崩れを起こしてしまいます。クリーニングから戻ってきたら、ダウンのサイズや形に合ったハンガーにすぐに変えるようにしましょう。

厚みのあるハンガーは、形崩れを防ぎ、長くふわふわで着ることができます。

ダウンの保管方法3:たたんで保管するときは折りすぎない

ダウンをたたんで保管する時は、折り目を少なくするといいでしょう。必要以上に折りジワやつぶれてしまうのが防げます。しまう時は、ダウンの上に重たい衣類は重ねないようにするといいでしょう。

ダウンの保管方法4:クローゼットを換気する

定期的にクローゼットを換気しましょう。湿気対策になります。

また、空気が循環するようにぎゅうぎゅうに詰めすぎないことが大切です。ゆったり収納を心がけましょう。

クリーニング店に行くのが面倒な方や、家事や育児、仕事で忙しい方は、宅配クリーニング「リネット」がおすすめです。

WEBやアプリから24時間お申し込みができて玄関まで取りに伺いますので、今までクリーニングにかけていた労力が激減できます。

たくさん着てぺたんこになったダウンや、汚れをスッキリさせたいダウンは、ぜひ「リネット」に出してふんわり感や汚れをリセットしてくださいね。簡易シミ抜きも無料で承っています。

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ダウンのクリーニングとお手入れで、大切なダウンを長持ちさせよう

ダウンのクリーニングの基本(クリーニング方法、頻度、料金、オプション)と、自宅でできるお手入れ方法をご紹介しました。

ダウンは冬が終わってしまう前にクリーニングに出すのが必須。汚れてしまったときやふっくら感が戻らないとき、撥水加工をつけたいときなどもクリーニングに出しましょう。自宅でも洗濯ができるダウンもありますが、形崩れしやすく失敗しやすいため、あまりおすすめしません。

自宅では、ダウンを厚みのあるハンガーにかけて、風通しのよい場所に吊るして保管しましょう。クリーニングから返ってきたらビニールカバーを外すことも忘れずに。

定期的なクリーニングをすることで、ダウンの寿命は長くなります。大切なダウンを長くきれいに着るためにも、ぜひ実践してみてくださいね。

  • この記事を書いた人

リネットマガジン編集部

リネットマガジンの編集・執筆担当。面倒くさがりの「ナマケモノ」ゆえに、効率よく省エネで生きることには熱心。 お洗濯がメンドクサイと思っている仲間のために、「時短で、ラクに、キレイになるリアルに使える洗濯術」を紹介しています。

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