生乾きの洗濯物。どうして臭うの?
生乾きの洗濯物が臭う原因は『雑菌』です。洗濯物がしっかりと乾いておらず、水分を含んだまま時間が経過してしまったり、汚れや汗が洗濯で落ちきらなかったことによって、この雑菌が繁殖し、生乾き特有の嫌な臭いを発してしまうのです。
さらに雑菌は湿気を好むため、汗をかいた服を何日も放置することでも、嫌な臭いが発生してきます。そのため、汗をたくさんかいた衣類を通気性の悪いカゴの中に入れたままにしておくと、雑菌が繁殖してしまい、生乾きの嫌な臭いが発生してしまうのです。
生乾きの嫌な臭いを防ぐ洗い方とは
洗い方や干し方を工夫することで、生乾きの嫌な臭いを防ぐことができます。
まずは生乾き特有の嫌な臭いを防ぐため、おすすめの洗い方を近藤さんに教えてもらいました。
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リネット編集部:
Q:生乾きの嫌な臭い対策のためには、どんなポイントがありますか?
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お洗濯アンバサダー近藤高史:
A:「酸素系漂白剤」を使って洗濯しましょう。
生乾きの原因となる雑菌をしっかりと除菌することで、嫌な臭いの発生を防ぐことができます。そのときにおすすめなのが「酸素系漂白剤」。酸素系漂白剤でつけ置きした後に洗えば、生乾きの嫌な臭いの対策になるのです。
最近では「部屋干し用洗剤」が販売されていますが、そのほとんどに酸素系漂白剤が含まれています。洗剤を買うときにチェックしてみてみましょう。ただし、塩素系の漂白剤は漂白力が強いので、色がついた衣類には使わないように気をつけてください。
漂白剤の色落ちチェック
漂白剤を使う前に、必ず色落ちチェックをしましょう。
タオルなどに漂白剤を含ませ、衣類の目立たないところにこすりつけます。数分置いてすすぎます。こすりつけたときにタオルに色が移ったり、すすいだときに色が落ちてしまったら漂白剤は使わないでください。
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リネット編集部:
Q:風呂の残り湯を使って洗濯するのは大丈夫ですか?
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お洗濯アンバサダー近藤高史:
A:「洗い」のみに使用するのはOK。「すすぎ」には水道水を使いましょう。
お風呂の残り湯には雑菌が多く含まれているため、生乾きの嫌な臭いを発生させてしまう可能性が高いです。特に洗濯物を部屋干しするときは要注意。洗濯機で「洗い」のときは風呂の残り湯でも大丈夫ですが、「すすぎ」のときは必ず水道水を使うようにしてください。節約のために残り湯を使ったのに、雑菌が繁殖してしまってもう一度洗わなくてはいけないことになりかねないので、気をつけてください。
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リネット編集部:
Q:他にも生乾きの嫌な臭いを防ぐためにおすすめなアイテムはありますか?
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お洗濯アンバサダー近藤高史:
A:洗濯の際に「重曹」を使うのがおすすめです。
洗濯をするときに重曹を使うと生乾きの嫌な臭いの予防になります。
洗濯槽に、40℃程度の体温より少し高い温度のお湯を溜めて、水量10Lに対して大さじ1杯程度の重曹を溶かしておきます。あとはいつも使用している洗剤を入れて洗濯してください。
重曹には消臭効果があるのはもちろん、臭いの元になる皮脂汚れを落としやすくしてくれる効果があるので臭いを抑えることができるんです。皮脂汚れが落ちると、白いものはきれいな白に、色や柄物の洋服は色鮮やかに仕上がる嬉しい効果も期待できますよ。
消臭スプレーは臭い対策になるの?
消臭スプレーは一時的な消臭には有効です。ただし、消臭スプレーをかけただけでは生乾きの嫌な臭いの原因である雑菌を取り除くことはできないので、時間が経つと臭いが発生してしまいます。また、汚れが付いているところに消臭剤を吹きかけることで、最悪輪ジミになる可能性も。消臭スプレーは、臭いが気になる洋服の洗濯をする時間がない!というときなど、すぐに消臭したいとき以外にはあまり使わない方がいいでしょう。
生乾きの嫌な臭いを発生させない干し方は?
酸素系漂白剤や重曹を使って洗濯することで、雑菌の繁殖を防ぐことができますが、生乾きの嫌な臭いを発生させないためには、干し方にもコツがありました。どのようなことに気をつければいいのか、近藤さんに教えてもらいました。
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リネット編集部:
Q:生乾きの臭いを発生させないための干し方のコツを教えてください
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お洗濯アンバサダー近藤高史:
A:脱水が終わったら素早く干し、洗濯物の表面積が外気に触れるように干すことがポイント。
洗濯物を素早く干さないと、嫌な臭いのもととなる雑菌が繁殖してしまいます。洗濯後は、素早く干すことを意識してください。
より確実に雑菌対策するためには干し方も大切です。できる限り洗濯物の表面積が外気に触れるように干すことがポイント。ハンガーもできるだけ太めのハンガーを使うようにすると、中の部分も風通しがよくなり、速く乾きます。
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リネット編集部:
Q:生乾きの臭いをおさえる干し方のコツはありますか?
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お洗濯アンバサダー近藤高史:
A:風通しの良い日陰や扇風機の風を当てて湿気を飛ばすことが大切です。
洗濯物は湿気があると、衣服についた雑菌が増えて臭いが発生します。そのため洗濯物を干すときには、風通しの良い日陰で干したり、扇風機の風を当てたりすると湿気が飛び、雑菌の増殖をおさえることができるので、生乾きの嫌な臭いを防ぐことができます。

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リネット編集部:
Q:洗濯物を早く乾かすにはどうしたらいいんでしょうか?
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お洗濯アンバサダー近藤高史:
A:洗濯物を早く乾かすために必要なのは「風」です。
洗濯物を早く乾かすには「風」を当てるのがポイント。部屋干しの際は風がないので、洗濯物に扇風機で風を当てるなど、洗濯物を素早く乾かす工夫をしましょう。
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リネット編集部:
Q:どうしても時間がないときに乾燥機を使っても臭い対策になりますか?
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お洗濯アンバサダー近藤高史:
A:乾燥機は手早く乾かせるので、臭いも発生しにくく、臭い対策としては有効です。
乾燥機を使うと手早く乾かすこともできますし、生乾きの嫌な臭いを防ぐためには効果的です。
しかし、乾燥をさせる工程で乾燥機内で回ることで服が傷んでしまう可能性もあります。特にゴムの部分など、すれやすい部分は傷みやすいです。雨の日だけ乾燥機を使うなどの工夫するようにしましょう。また、完全に乾かすのではなく、干す前に一番低音の設定で10分程乾燥機にかけると、服のダメージを抑えて乾かす時間を短縮することができます。
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リネット編集部:
Q:他にも洗濯物の生乾き臭を防ぐために、おうちで出来ることはありますか?
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お洗濯アンバサダー近藤高史:
A:洗濯物がある程度乾いたら、アイロンをかけましょう。
洗濯した衣類は、湿った状態が長ければ長いほど雑菌が繁殖し、生乾きの嫌な臭いが発生してしまいます。
干した洗濯物がある程度乾いた状態でアイロンをかけると、早く乾かすことができるので、臭いを抑えることができます。ただし、アイロンをかけるときにスチームを出してしまうと、水蒸気で洋服が湿ってしまうので避けてください。
※洗濯物を早く乾かす干し方をもっと詳しく知りたい方は「プロは断然部屋干し派。外干しよりも部屋干しがおすすめな理由とは」もチェック!
生乾きの臭いを防ぐために覚えておきたいポイントとは?

近藤さんいわく、生乾き臭を防ぐためには、洗い方や干し方以外にも注意しておくべきポイントがあるそうです。
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リネット編集部:
Q:生乾きの臭いの対策をするために、他にすべきことはありますか?
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お洗濯アンバサダー近藤高史:
A:洗濯機の除菌です。
洗濯機も放っておくと、タンク内にカビや雑菌が繁殖します。カビや雑菌が繁殖した洗濯機で洗濯物を洗えば、いくら洗い方や干し方を工夫しても菌が増殖してしまうのです。
菌の繁殖を防ぐためには、洗濯機を使用した後は、ふたは閉めず、乾燥しやすい状態にしておくことが大切です。洗濯槽の裏もカビが生えやすいので、月に一度くらいの目安で洗濯機を掃除しましょう。
洗濯機のお掃除テクを詳しく知りたい方は「洗濯機のお手入れの基本はコレ!掃除方法やコツをメーカーに聞いてみた」もチェック!
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リネット編集部:
Q:洗濯物の生乾きの臭いの原因について教えてください。
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お洗濯アンバサダー近藤高史:
A:臭いの原因は雑菌です。
雑菌が繁殖することであの嫌な臭いが発生します。特にこれからの時期には、1日着用して汗をいっぱいかいた衣類を通気性の悪いカゴの中に入れたままにしておくと雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
「洗濯しても生乾きの臭いが衣類からなかなか取れない」
「朝は平気だが着ていると日中に生乾きの臭いが発生する」
こういったことがある場合は、一度クリーニングに出すことで解決できるかもしれません。クリーニング店では、ご家庭で洗濯するよりも『生乾きの臭いの原因である雑菌』を落とせるので、お気に入りの衣類のリフレッシュ休暇としておすすめです。
こちらの記事では、リネットの新入社員が宅配クリーニングを初めて利用した際の体験談を紹介しています。
宅配クリーニングのリネットなら、外に出ずに自宅にいたままクリーニングが完結しますので是非お気軽にお試しください。