「Tシャツを洗っても、汗をかくとニオイがぶり返してくる」
「襟元の黒ずみが、家で何度洗っても落ちきらない」
「お気に入りの白いTシャツが、洗うたびにくすんでいく気がする」
毎日のお洗濯で、こんなモヤモヤを感じたことはありませんか? どれも、家庭での洗濯だけでは落としきれない汚れやニオイが関わっていることが多く、洗い方が悪いわけではありません。こうした毎日の小さな引っかかりをやわらげてくれる選択肢のひとつが、クリーニングです。
「クリーニングに出すのは、コートやスーツ、礼服くらい」――そんなふうに思っていませんか。
たしかに、クリーニングは“特別な衣類を、年に数回出すもの”というイメージが根強くあります。でも実は、シャツやニット、カットソーといった普段着を「洗濯代わり」にクリーニングに出している方も少なくありません。
「もったいないのでは?」と感じるかもしれません。けれど、家庭での洗濯とクリーニングには、汚れの落ち方やニオイ・菌へのアプローチで、知っておくと役立つ違いがあります。
この記事では、リネットお洗濯アンバサダー・近藤さん監修のもと、なぜ普段着をクリーニングに出すという選択があるのか、どんなふうに日常に取り入れられるのかを、肩の力を抜いてご紹介します。
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目次
クリーニングは「年に数回の特別な日だけ」という思い込み
多くの方が、クリーニングに対してこんなイメージを持っています。
- 「出すのは衣替えの時期のコートやダウン、あとは仕事用のスーツくらい」
- 「お気に入りのブラウスや普段着まで出すのは、なんだか贅沢でもったいない気がする」
- 「週末に重い袋を抱えてお店まで往復するのを想像するだけで、つい後回しにしてしまう……」
気がつけば、クリーニングは日常から遠い存在になり、「本当に困ったときだけ頼る場所」という思い込みが生まれているかもしれません。
とはいえ、毎日の肌着やタオルまでクリーニングに出す必要はありませんし、家庭での洗濯はとても優秀で経済的です(自宅洗濯とクリーニングの違いは、洗濯とクリーニングの違いは? でくわしく解説しています)。
ただ、「特別なものだけ」という線引きを少しだけ広げてみると、暮らしがラクになったり、衣類が気持ちよく保てたりする場面があります。その鍵になるのが、家庭洗濯の“ある限界”です。
家の洗濯には「構造的な限界」がある
家庭での洗濯は便利ですが、どうしても苦手なことがあります。それは、繊維の奥に残るニオイや菌へのアプローチです。
ポイントだけ整理すると、家庭洗濯には次のような事情があります。
- 水温を上げにくい:家庭の洗濯は基本的に常温の水道水で洗うため、皮脂やタンパク質といった汚れが落としきれずに残りやすい
- 乾く前に菌が増える:とくに部屋干しでは乾燥に時間がかかり、ニオイの原因菌が繁殖しやすい
- 洗濯機自体が菌の住みかになっていることがある
「洗ったはず」なのに、なぜか臭う……。
汗をかくと臭いがよみがえる、乾いた直後は平気なのに時間が経つと臭う――そんな“戻り臭”に悩む方は多くいます。これは繊維に残った菌が、水分や皮脂を得て再び活動しているサインです。
この生乾き臭・部屋干し臭の仕組みは奥が深いので、くわしくは専用の記事にゆずります。
- ニオイの原因菌のメカニズムと家庭での対策:生乾き臭の消し方
- 部屋干しでニオわせない干し方:部屋干しの臭いを防ぐコツ
- 洗濯機そのもののお手入れ:洗濯機の掃除の基本
ちなみに、部屋干しはいまや特別なことではありません。ある調査では、毎回部屋干しをしている世帯は約2割、雨の日など状況に応じて部屋干しをする世帯は6割を超えるという結果が出ています(ダイキン工業「住宅内空気の困りごとと部屋干しに関する実態調査」)。
家庭洗濯でニオイと付き合う場面は、多くの家庭で日常的になっているわけです。
クリーニングは、ここが違う
クリーニングでは、家庭では難しい工程で、汚れやニオイ、そして仕上がりにアプローチできます。リネットでも、たとえば次のような仕上げオプションがあります。
- ディープクレンジング仕上げ(汗抜き):汗などの水溶性の汚れもまとめて落とし、洗い上がりをさっぱりさせるオプション
- 銀イオン抗菌防臭仕上げ:抗菌・防臭をプラスする仕上げ
- 素材に合わせた確実な乾燥:水洗いできる丈夫な衣類は大型乾燥機で一気に乾かし、菌が増える前に乾燥させます。一方、縮みやすいニットや形崩れしやすい衣類は、熱や摩擦によるダメージを避けるため、素材や洗濯表示に合わせて乾燥方法を使い分け、確実に中まで乾かします
- プロの仕上げ・タタミ仕上げ:アイロンや仕上げ機でシワなく整え、たたんだ状態でお届けする仕上げもあり、受け取ってそのまま着られる・しまえる状態になる
ニオイや菌が気になる普段着にこそ、こうした工程は生きてきます。クリーニングは、ただ汚れを落とすだけでなく、衣類の素材に合わせて“いつでも気持ちよく着られる状態”に整えて返してくれる――そこに普段使いの価値があります。
クリーニングを「洗濯代わり」に使う人たちのリアル
では、実際に普段着をクリーニングに出している人は、どんな使い方をしているのでしょうか。
宅配クリーニングのリネットでは、クリーニング工場(リネットケアセンター)で一点ずつ衣類を検品しています。検品を担当するスタッフによると、コートやスーツだけでなく、シャツやニット、カットソーといったふだん着るものを幅広く出される方も見られるそうです。「家で洗うより、まとめてお願いしたほうがラクで気持ちいい」という感覚で使われているようです。
気になるものを気軽に出していただくのは、衣類を長持ちさせるうえでも理にかなっているんですよ。
こうした使い方が広がる背景には、暮らしの変化もあります。共働き世帯や単身世帯が増え、家事にかけられる時間は限られています。「時間を買う」という発想が当たり前になりつつあるなかで、洗濯の一部をクリーニングに任せるのは、ごく自然な選択肢になってきています。
普段使いのイメージとしては、こんな取り入れ方があります。
- 気になった普段着は、ためこまずこまめに出す
- 衣替えのついでではなく、シーズン中の普段着も気になったら出す
- 「家で洗うと縮みそう」「ニオイが取れない」と感じたものは無理せずプロに任せる
また、クリーニングへ出すからといって脱いですぐ袋やランドリーバスケットなどに入れず、一度ハンガーなどにかけて風通しの良い場所で完全に乾かして出すことをおすすめします。
「これは家で、これはクリーニングで」普段使いの線引き
とはいえ、すべてをクリーニングに出す必要はありません。大切なのは、家庭洗濯とクリーニングを上手に使い分けることです。
ざっくりした目安は、こう考えるとシンプルです。
- 家庭洗濯が向くもの:毎日替える肌着やタオルなど、こまめに洗うもの
- クリーニングを検討したいもの:汗をかいたニット・シャツ、ニオイや菌が気になるもの、家で洗うと形崩れしそうなもの
アイテムごとのくわしい使い分けや、それぞれのメリット・デメリットは 洗濯とクリーニングの違いは? でまとめています。あわせて読むと、自分の暮らしに合った線引きが見えてくるはずです。
宅配なら、普段使いのハードルが下がる
「普段使いといっても、お店まで持っていって、仕上がりをまた受け取りに行くのが面倒」――預けと受け取りでお店に2回足を運ぶ必要があると考えると、つい後回しにしてしまいますよね。しかも、ダウンやコートは仕上がるとハンガーにかかって思った以上にかさばり、袋が2つになって自転車では持ち帰れない……なんてことも。これが、日常的にクリーニングを使ううえで最大のハードルかもしれません。
そこで便利なのが宅配クリーニングです。リネットなら、24時間ネットで受付ができ、預けるのも受け取るのも自宅で完結。わざわざお店を往復する必要がありません。点数を気にせず出せるので、「今週の普段着、まとめてお願いしよう」という使い方にも向いています。
サービスの仕組みや料金は 宅配クリーニング「リネット」とは? でくわしくご覧いただけます。
普段着こそ、気軽にクリーニングを

クリーニングは、特別な日のためだけのものではありません。家庭洗濯では落としきれないニオイや菌が気になる普段着こそ、クリーニングを「洗濯代わり」に取り入れる価値があります。
- 家の洗濯には、ニオイや菌が残りやすいという構造的な限界がある
- 普段着を幅広くクリーニングに出している人もいる
- クリーニングは、汚れを落とすだけでなく、素材に合わせてすぐ着られる状態に整えて返してくれる
- 家庭洗濯とクリーニングを使い分ければ、清潔さも時間も手に入る
- 宅配を使えば、普段使いのハードルはぐっと下がる
まずは「これ、家で洗ってもニオイが取れないな」と感じる1着から、気軽に試してみてはいかがでしょうか。
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出典
- ダイキン工業株式会社「共働き世帯の男女400人に聞いた『住宅内空気の困りごとと部屋干しに関する実態調査』」(2019年6月6日)
https://www.daikin.co.jp/press/2019/20190606 - 花王株式会社「洗濯後に発生する衣類の悪臭の原因菌を解明 ─モラクセラ菌が衣類に残り、雑巾様臭を発生─」(プレスリリース、2011年5月26日)
- 愛知学院大学薬学部 微生物学研究室(河村好章教授・当時)における Moraxella osloensis に関する研究