目次
はじめに
— みなさんは「大切な人から譲り受けたけど、使えないまま眠っているバッグ」はありますか?
こんにちは。リネット編集部の深尾です。
かばんリネットでは、先日「ご家族の想い出のカバンを、もう一度使えるように。」をテーマに、モニター企画を実施しました。
今回は、その企画にご参加いただいた北村様のクリーニング事例と、ご家族の絆を感じる心温まるインタビューについてレポートします。
過去の記事はこちら
祖母から受け継いだ、白いシャネルの「マトラッセ」
今回北村様がお出しくださったのは、亡くなったお祖母様が使われていたというシャネルのマトラッセです。

形見分けのタイミングで出てきたというお祖母様のバッグ。
黒と白のマトラッセがあり、いとこのお姉様と分けて貰うことになったそうです。
とはいえ、白いバッグは汚れが目立ちやすいもの。
経年劣化により、バッグ全体の黄ばみやシミ・カビが目立つ状態でした。

北村様:
当時は「こんなのもらっても...」と思い、とりあえず貰うだけもらって家に置きっぱなしでした。
親から「染め直ししたら?」と言われたこともあり、“上から色を塗って汚れを隠す”想定でいたので、白のままでは使えないと思っていました。
育児が忙しく、バッグを使う機会もすぐにはなかったので、落ち着いたら「綺麗にできる場所を探そう」と考えていました。
そんな時に、メールで見かけた「かばんリネット」のサービス。
もらったバッグは汚れているとはいえブランドものなので、クリーニングに出して綺麗にならなかったら不本意だなと。
リネットは普段から利用していて、クリーニングへの信頼感もあったので「リネットなら」と一歩踏み出して申し込みました。
白いバッグの修復は難しい?職人と重ねた事前相談
そんな北村様のお鞄を、かばんリネットでお預かりし、大切にクリーニングさせていただきました。
ただ、この時私は少し不安を抱えていました。
というのも、かばんリネットではバッグ本来の風合いを大切にし、お客様が将来使用する際のことも配慮してクリーニングや補色を行います。
しかし、今回お預かりした白色のマトラッセは「仕上がりのバランスが非常に難しい」と感じていたからです。
白いバッグは汚れが目立ってしまう一方で、洗浄や補色をしすぎるとバッグ本来の風合いが薄れてしまいます。
具体的には、塗料を重ねすぎて真っ白になると、かえって不自然に見えてしまうというリスクがありました。
「あまりキレイになっていないと思われたらどうしよう」
「大切なお鞄をクリーニングするからにはご満足していただきたい」
そんな思いを抱えて、北村様や職人と丁寧に相談しながらクリーニングを進めました。
かばんリネットでは、クリーニングに出した際の仕上がりなどを職人へ直接確認できる「LINEチャット相談」「ビデオ通話でのオンライン相談」を行っております。
「昔から愛用しているような、玄人の仕上がり」
北村様や職人と相談しながら、実際に仕上がったお鞄がこちらです。

全体に広がっていたシミのような汚れは、職人による洗浄と補色によりほとんど目立たなくなりました。


また、事前のご相談により「塗料を厚塗りしすぎない」絶妙なバランスで補色を行うことができたため、違和感のない仕上がりとなりました。

北村様は現在育児とお仕事の両立で忙しい日々を過ごしておられたため、ご自宅へお届けしたお鞄はインタビュー中に開封されました。
北村様:
(仕上がったお鞄を見て)すごくキレイになっていて素晴らしい仕上がりです。黄ばんでいたとは思えません。
そんな嬉しいお声を聞き、私は正直に仕上がりについて不安だったことを伝えました。
新品すぎず、使用感のある色味や風合いで、昔から長く愛用している玄人のような仕上がりで大満足です。
すぐに使える状態なので、シャネルにお得意様のように堂々と入れそうです。
使えないと思っていたものが、使えるようになっただけでも本当にありがたいですし、白のまま使えるというのが嬉しいです。
ここまでキレイになるんだなと思いました。
率直なご意見として温かい言葉をお聞きし、かばんリネットのスタッフとして心から嬉しいと思えた瞬間でした。

インタビュー中の様子
祖母の知らない一面と、宝塚歌劇の思い出
職人の手によって再び蘇ったお祖母様のバッグ。
北村様はお祖母様とどのようなご関係だったのか、当時の印象をお伺いしました。
北村様:
実家と祖母の家が近かったので、よくおばあちゃんの家に預けられていました。
祖母は宝塚歌劇が大好きだったので、自分が幼稚園生の頃から映像を一緒に見ていました。
当時の祖母は、ブランドバッグを持っている印象はあまりなかったです。
ただ、今になって、祖母は宝塚を見に行く際にこのバッグを使っていたのでは、と思いました。
実際にバッグを使っている場面は見たことがなかったので、孫には見せなかった別の姿があったのかもしれません。
バッグを通じて、お祖母様の知らない一面を、大人になってから知る。
バッグには素敵な繋がりを感じさせる力があるのだと、このモニター企画を通じて気づくことができました。
私は宝塚を生で見たことはありませんが、もし機会があって見に行く際はこのバッグを持っていきたいです。
おばあちゃんと一緒に見ている気持ちになれそうです。
他にも、お祖母様の家にいとこみんなで集まってコロッケを作ったお話や、手芸が趣味でいろんなものを作ってもらったことなど、お祖母様とのエピソードをたくさんお話ししてくださった北村様。
お祖母様のように、家族や親戚で集まる機会を作ってみたい。
編み物を自分も作っていつか子どもにプレゼントしたい。
そんな未来のお話もしてくださいました。
さいごに
これはバッグに限りませんが、大切な人から譲り受けたものは、使う度に「その人のことを想う」ことができると私は思っています。
もう使えない・使わないかな、と諦めてしまう前に。
かばんリネットではそんな大切なお品物をもう一度使えるよう、誠心誠意お手伝いさせていただきます。
今回お忙しいところインタビューにご協力いただいた北村様、本当にありがとうございました!
(いつか宝塚歌劇を観に行った際には、ぜひご連絡をお待ちしております!!)
