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服と着る人の心地よい関係Vol.5 「スタイルが変化しても、メンテナンスへのポリシーは変わらない」

自身を「クリーニングマニア」と話すのは、株式会社アバハウスインターナショナル取締役 水上雄一郎さん。1回着たものは必ずクリーニングに出すというこだわりがあるそう。リネットの使い心地はどうだったのか?コロナ禍で服作りはどう変化したのか?本音でお話ししてくれました。

洋服を通して、生活の二面性を楽しむことができる

――普段、シーンごとにどのように服を選んでいますか?

僕はサーフィンが大好きで神奈川県に住んでいるのですが、プライベートで着る服と、仕事で着る「東京服」は真っ二つに分かれています。いわゆる地元では海が中心の生活なので、ジャージー素材の上下や、ニットのセットアップなどの快適でラフなスタイルがメインです。

一方の仕事では、仕事服=勝負服というポリシーなので、ジャケットがマストの生活。仕事もプライベートも全力で楽しみたいので、自然と洋服を通して自分の気持ちのスイッチを切り替えるようになったのかもしれません。実は、クローゼットもプライベート用と仕事用に分けているんです。

1つのアイテムで、様々なシーンを網羅できることが求められている

――この1年で、ファッション業界にはどのような変化がありましたか?

僕自身で言うと、今までは、仕事の時は毎日ネクタイを締めるのが自分の中でポリシーでしたが、コロナ禍でこの1年間はほぼネクタイをしなくなりました。足元もずっと革靴を履いていたのですが、今は動きやすいスニーカーを合わせることも。ビジネスシーンでもカジュアルな装いが多くなりましたね。

株式会社アバハウスインターナショナルが展開するブランドでも、元の生活にとらわれない服作りをしています。ネクタイを締めるようなクラッシックなスタイルのスーツやセットアップはほとんど作らなくなりました。それよりも、見た目はフォーマルでありながら、足元やインナーでアレンジができたり、楽に着られるものを提案しています。たとえばジャケットなら、「ネクタイを締めればビジネスシーンでも着られる」、「Tシャツの上から羽織れば、遊びに行ける」とか。1つのアイテムで仕事から遊びまで様々なシーンを網羅できるものが今求められていると感じています。

「お気に入りの服を大切に扱いたい」と思う人が増えていきそう

――普段、洋服のお手入れはどのようにしていますか?

僕は仕事で1回着たものは必ずクリーニングに出すポリシーがあって。クリーニングマニアなんですよ(笑)。スーツを2日続けて着るとか、1回着たものをクローゼットにしまうとかができなくて……。

ただ、そうすると着たい服が着たい日にないこともあるので、お気に入りの服や仕事で必要になるシャツは同じものを2枚買ったりすることもあります。あとは、朝に出して夕方に仕上がるクリーニング店をいくつか押さえていたり、いつでも着たいものを着られるように、クローゼットを整えています。毎日がそんな状況なので、クリーニングに出したいときにすぐに出せるリネットを使ってみたら、すごく便利でした。

――具体的にリネットのどんなところがよかったですか?

自宅まで取りに来てくれて、時間指定もできるのがとても楽でしたね。クリーニングに出すときは袋に入れて渡すだけでOKですし。あとは、お気に入りでよく着ているニットのセットアップをクリーニングに出したのですが、毛玉まで取ってくれてびっくり。こちらが言わなくても、気になったところまできれいにしてくれたのが嬉しかったです。お気に入りの服を自分と同じように大切にしてくれて、細部にまで目が行き届くサービスをしてくれることに感動しました。

ファッション業界では、安ければいいという時代が長いこと続いたのですが、その考え方も大きく変わりそうです。コロナ禍を経験したお客様が「自分のクローゼットに入っていない、長く着られる良いものを見つけよう」という意識になってきていると感じます。多少値が張っても手に入れた服は、メンテナンスにも気を使うはずです。そうすれば自ずとプロの手で仕上げてくれるクリーニングの需要もこれから増えてくるのではないかと思います。

「大量に服を買う」「セールで買い占める」という時代はもう終わりました。「安いものから長く着られる良いものへ」という消費者の意識の変化に対応できるよう、これからも時代の流れに合わせた提案をし続けていきたいと思います。

●Profile
株式会社アバハウスインターナショナル 取締役
水上 雄一郎(Yuichiro Mizukami)
入社後、販売、エリアマネージャー、店舗運営部長、営業本部長を経て、取締役に就任。昨年より、Eコマース事業、マーケティングにより力を入れ、SNSなどを通して常に新しいファッションスタイルを提案しています。

●ABAHOUSE INTERNATIONAL(アバハウス インターナショナル)
「ABAHOUSE」「DESIGNWORKS」「Rouge vif la cle」「PICHE ABAHOUSE」「collex」など、洋服、シューズ、小物・インテリア雑貨まで、多彩なブランドを展開。ファッションを通して、さまざまな可能性と新しい価値観を創造し提案しています。
ABAHOUSE INTERNATIONAL公式ウェブサイト

撮影/アベユキヘ 取材・文/四方勇気

  • この記事を書いた人

リネットマガジン編集部

リネットマガジンの編集・執筆担当。面倒くさがりの「ナマケモノ」ゆえに、効率よく省エネで生きることには熱心。 お洗濯がメンドクサイと思っている仲間のために、「時短で、ラクに、キレイになるリアルに使える洗濯術」を紹介しています。

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