コートはクリーニング必須？料金相場やおすすめ頻度をプロが解説

コートは、寒い季節に欠かせないアイテム。外出する度に着るものだからこそ、なるべくきれいな状態を保ちたいですよね。でも、クリーニングに出すタイミングが掴めなかったり、そもそもクリーニングが必要なのか分からない、という方もいるのでは？

この記事では、コートはクリーニングに出すべきかに加えて、おすすめのクリーニング頻度や料金相場について、クリーニングのプロが解説します。お気に入りのコートを何シーズンも着続けるための、基本の知識が身につきますよ。

コートをクリーニングに出した方がいい理由とは

コートはTシャツや肌着とは違って汗が染み込んでいないので、「クリーニングに出すほど汚れていないのでは？」と思う方もいるかもしれません。また、クリーニング代の節約のために、できれば自宅でコートを洗濯したいという方もいるのではないでしょうか。

クリーニングのプロの観点では、コートはクリーニングに出すべき！その理由について、コートの汚れや、洗濯のしにくさといった観点から解説します。

きれいに見えるコートにも、汚れが付いている

一見きれいに見えるコートにも、実は汚れがついています。

その中身は、「不溶性汚れ」が半分以上。空気中のホコリや、排気ガス、雨の日に跳ねた泥などが付着して、そのまま蓄積してしまうのです。

「不溶性汚れ」の次に、「油溶性汚れ」が多くなっています。袖口や襟の肌が触れるところに皮脂汚れが蓄積したり、ファンデーションなどの化粧品が擦れてついてしまうのです。

肌に直接触れるワイシャツとは違い、汗などの「水溶性汚れ」は少ないです。しかし、こうした「不溶性汚れ」「油溶性汚れ」によって、コートは汚れています。

「不溶性汚れ」「油溶性汚れ」は、自宅の洗濯では落ちにくい汚れです。コートの汚れは、洗濯ではなく、クリーニング店のドライクリーニングでしっかり落とすことができます。

※参考文献：繊消誌1996年37巻4号 pp.157-161

コートは自宅で洗濯できるが、おすすめしない

洗濯表示に「水洗い可能」の表示がある場合には、自宅でもコートを洗うことができます。

コートは形が大切な衣類なので、洗濯によって形崩れが起こったり、シワが取れなくなってしまうと、残念な仕上がりになってしまうことがあります。また、ウールなどの素材の場合、縮んで元に戻らなくなることも。

それでも、どうしてもコートを自宅で洗濯してみたい！という方は、コートの正しい洗濯方法をご覧ください。

コートをクリーニングに出すタイミング

コートは自宅で洗濯するのは難しいので、クリーニングに出してメンテナンスするのがおすすめです。でも、いつクリーニングに出せばいいのか、目安が分からないという方もいるのではないでしょうか。

コートをクリーニングに出すおすすめの頻度や、タイミングをご紹介します。

コートをクリーニングに出すおすすめの頻度・タイミング

クリーニングに出す頻度は、「シーズン後の長期保管前に1回」です。

なぜなら、しまう前にクリーニングしないと、蓄積した汗や汚れが原因で、虫食いやカビ、黄ばみ、変色といったトラブルに繋がってしまうから。春の衣替えでは、必ずコートをクリーニングに出すようにしましょう。

コートをきれいに長持ちさせたい場合は、シーズン半ばにクリーニングに出すのもおすすめです。蓄積している汗や汚れを落として、ピシッと気持ちよく着ることができます。

コートをクリーニングに出すタイミング

上記のタイミングに加えて、次の場合にはなるべく早くクリーニングに出しましょう。

• たくさん汗をかいたとき
• 目立つ汚れがついたとき

汚れは、対処が早ければ早いほど落ちやすいです。早くクリーニングに出すことで、シミや黄ばみになるのを防ぐことができます。

また、シーズン前にクリーニングに出すのもおすすめです。コートがピシッときれいになって、気持ちよくシーズンを迎えることができます。オプションで「撥水加工」をつけると、水を弾いてくれるのに加えて、汚れがシミになる前にサッと拭き取れて、コートが長持ちします。

コートクリーニングの料金相場

コートのクリーニング料金は、コートの種類や素材などによって異なります。

• コート・ハーフコート……約1,400円〜2,700円
• ダウンコート……約2,800円〜5,300円
• 毛皮コート……約11,000〜16,500円

※料金相場はリネットマガジン編集部が主要クリーニング店の料金表（Webサイト）を調査し作成。税込価格。

コートのクリーニングでかかることがある追加料金

上記の基本料金に加えて、素材や付属品などによって、追加料金がかかることがあります。

デリケート素材

次のようなデリケート素材が含まれている場合、追加で料金がかかる場合があります。料金体系はクリーニング店ごとに異なるので、確認してみてください。

• カシミヤやアンゴラなどの獣毛繊維
• シルク(絹)

こうした素材は、コートが傷んだり伸縮したりしやすいため、通常のクリーニングでは扱えません。素材に合わせた洗浄・乾燥時間や、適切な工程が必要なため、追加料金がかかります。

付属品

ボタンやファスナーで取り外せるライナーや、ファーやボアといったものも、付属品として追加料金がかかることがあります。

• 付属ライナー
• 全面付属ファー、ボア（フェイク）
• フードの毛皮、ファー
• 袖口の毛皮、ファー

ボタンやファスナーで取り外せるライナーや、ファーやボアは、本体とは別にクリーニングする必要があるため、付属品として追加料金がかかることがあります。

また、毛皮のファーがついている場合は、クリーニング店によっては、専門工場で毛皮専用のクリーニングを行うこともあります。

一部革素材

ダッフルコートのボタン部分など、一部に革が使われているコートの場合、革が傷まないように洗浄・乾燥方法を変える必要があります。そのため、追加料金が発生する場合があります。

また、革が使われている範囲が広いコートは、別途革製品としてクリーニングが必要なこともあります。対応はクリーニング店によって異なるので、革が使われているコートをクリーニングに出す場合は確認してみましょう。

装飾品

次のような装飾品や、複雑な作りの装飾が付いている場合も、クリーニングの工程で1点1点丁寧に扱う必要があるため、追加料金がかかることがあります。

• ビーズやスパンコールなどの装飾品
• レース、フリル

コートのクリーニングにかかる日数

クリーニングの仕上がり期間は、店舗と宅配で異なります。

• 店舗クリーニング…約2〜7日の仕上がり
• 宅配クリーニング…約2〜10日の仕上がり

また、デリケート素材のコートや、装飾品や付属品が付いているコートは、さらに日数がかかる場合もあるので、余裕を持って出すようにしましょう。

宅配クリーニング「リネット」は、宅配クリーニングだけど最短2日（ダウンコート等は最短5日）でお届けします。店舗に並ぶ必要もないので忙しい人にはぴったりです。

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コートのクリーニングのおすすめオプション

定期的にクリーニングに出すだけでもコートが長持ちしますが、よりコートをきれいに着続けたい方は、ぜひオプションも検討してみてください。

クリーニングオプションには、シミや毛玉を取り除くものもあれば、汚れや花粉をガードするものもあります。大切なコートが、より快適に着られるようになりますよ。

ここでは、コートのクリーニングにおすすめのオプションをご紹介します。

シミ抜き

コートについたシミは、クリーニングで洗うだけで落ちることもありますが、シミ抜きしてからクリーニングすることで落としやすくなります。シミが気になる方はつけるのがおすすめです。

宅配クリーニング「リネット」では、クリーニング工場で見つけたシミは全て無料で簡易シミ抜きしています。

毛玉取り

脇や袖口、バッグと擦れる部分などにできやすい毛玉。ウールやカシミヤでできているコートでは特に気になるものですが、毛玉ができる度に毛玉取りをするのも面倒です。

クリーニングと一緒に毛玉取りのオプションを付けることで、毛玉が取れた状態で返ってくるので、手間がかからずとても楽です。

宅配クリーニング「リネット」では、1分間無料で毛玉取りを行っています。

汗抜き加工

ドライクリーニング対象のコートには、汗抜き加工をつけるのがおすすめです。

ドライクリーニングは、皮脂汚れなどの「油性の汚れ」には効果的ですが、汗シミなど「水溶性の汚れ」は落としにくい特徴があります。

冬でも、首元や脇は意外と汗をかいています。汗っかきの方や、臭いや汚れが気になるという方は検討してみてください。

リネットの「ディープクレンジング（汗抜き加工）」は、洗い上がりがさっぱりし、汚れをしっかり落としたい方に人気です。

撥水加工

撥水＝水を弾くことなので、ダウンのイメージがある方もいるかもしれません。でも実は、コートにも撥水加工はおすすめです。

撥水加工を付けることで、水だけではなく食べ物などの汚れも弾きます。そのため、汚れやシミが付きにくくなり、コートがきれいに長持ちします。

宅配クリーニング「リネット」の「サラッと撥水仕上げ（撥水加工）」では、水よりも細かな粒子を繊維にコーティングして、大切なコートをガードします。

花粉ガード加工

花粉ガード加工を付けると、特殊な加工剤を使って静電気を防ぎ、コートに花粉が付着しにくくなります。花粉が飛来する春先に嬉しいオプションです。

また、カシミヤなどの風合いのある素材のツヤやハリ、しなやかさを再現して、ふんわりなめらかに仕上げる効果があることも。

宅配クリーニング「リネット」の「ふんわり上質仕上げ（花粉ガード効果付き）」では、静電気や花粉の付着を防ぐのに加えて、コートの着心地が柔らかになります。

高級ダウンコース

バーバリーやマックスマーラといった高級ブランドのコートは、クリーニング自体を断られたり、追加料金がかかったりするクリーニング店もあります。

宅配クリーニング「リネット」では、高級ブランドコート用の追加料金はいただいていません。同じクリーニング料金でご利用いただけます。ハイブランド品の取扱実績も多数なので、安心してお預けください。

保管オプション

コートは保管するときにかさばるので、クリーニングに保管がついているオプションが人気です。一度預ければ、シーズン後や、好きなときに取り出すことができます。

空調管理がしっかりしている保管倉庫だと、家のクローゼットよりも状態がよく、シワにならずに保管できます。

宅配クリーニング「リネット」では、クリーニング後に保管してもらえるサービスがあります。

• 「リネットクローク」……1点から預けて取り出せる保管オプション
• 「プレミアムクローク」……5点、10点、15点のパック式クリーニング保管サービス。最大8ヶ月保管

どちらも、24時間空調管理したアパレル水準の保管倉庫できれいに保管しています。クローゼットがスッキリするので、毎年リピートするお客様も多いです。

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コートがクリーニングから返ってきたらやること

コートがクリーニングから返ってきたら、放置するのはNGです。

次の点を守って、コートをトラブルから守りましょう。

コートにかかったビニールカバーを外す

クリーニングからコートが返ってきたら、すぐにビニールカバーを外しましょう。

ビニールカバーを外さないまま保管すると、湿気がこもり、カビや臭いの原因になることがあります。必ず外してから保管しましょう。ただし、通気性のよい不織布カバーであればかけたまま保管してOKです。

厚みのあるハンガーに掛けかえる

コートがクリーニングから返ってきたら、厚みのあるハンガーに掛けかえましょう。形崩れせずにコートを保管できます。

クリーニングから返ってきたときについてくるプラスチックのハンガーで保管すると、コートの肩部分に跡がついてしまうことがあるので、注意しましょう。

コートは正しくクリーニングに出せば、より長持ちする

頻度や料金、日数、おすすめオプションといった、コートクリーニングの基本をご紹介してきました。

コートは自宅で洗濯することが難しいため、長期保管前にはクリーニングに出すのがおすすめです。クリーニング料金やかかる日数は、コートの種類や素材によっても異なるので、クリーニングに出す前に確認しておきましょう。

コートを長持ちさせたい場合は、オプションも検討しましょう。シミ抜き、毛玉取りといったスタンダードなオプションから、汗抜き加工、撥水加工などのオプションもおすすめです。

適切にクリーニングを利用することで、コートがより長持ちします。重いコートをクリーニング店に持っていくのが面倒で出せないという方は、宅配クリーニングも検討してみてくださいね。

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