コモリ(COMOLI)のタイロッケンコートは、トレンチコートの原型ともいわれるボタンレスのウエストベルト構造と、日本屈指の生産背景で作り込まれた上質なコットンギャバジンが特徴です。定番モデルには着脱可能なウール・カシミヤ混のライナーが付属し、3シーズン着られる汎用性の高さも人気の理由です。
そのぶん、扱いを誤ると生地のドレープやシルエットが損なわれ、ライナーが縮んでしまうリスクがあります。この記事では、コモリのコートを長く美しく着るために、自宅で洗えるかの見極め方、素材別のケアの注意点、そしてクリーニングの料金相場と失敗しないお店の選び方を、クリーニング師の監修のもとで解説します。
お急ぎの方はリネットのコートクリーニング料金もご覧ください。
目次
コモリのコートは自宅で洗える?基本はクリーニングへ
結論から言うと、コモリのコートは基本的にクリーニングに出すのが安全です。多くのモデルでドライクリーニング指定になっており、家庭での水洗いは避けるのが無難です。
タイロッケンコート(コットンギャバジン)は水洗い不可が基本
コモリの定番タイロッケンコートは、ハリと滑らかな光沢感が特徴のコットンギャバジンを使用しています。このコットンギャバジンは、糸を高密度に綾織りした生地で、優れた耐久性と美しいドレープ感を両立しています。
一方で、水に濡れると風合いが損なわれたり、縮んだりすることがあります。定番モデルはドライクリーニング指定になっているものが多く、家庭での水洗いは避けるのが安全です。ボタンレスでウエストベルト開閉という繊細な構造も、家庭洗濯では扱いにくい要因のひとつです。
なお、タイロッケンコートは弱撥水仕様のモデルもありますが、「弱撥水」は完全な防水ではありません。小雨や水滴を表面で弾く程度であり、大雨や長時間の降雨には耐えられません。着用中の急な雨などで水濡れした場合は、生地の縮みや風合いの変化を避けるため、乾いたタオルで速やかに水分を拭き取ってください。基本的には水濡れ自体を避けるのが安全です。
ライナー(ウール・カシミヤ)は取り外してケア
タイロッケンコートに付属するライナーは、ウール70%・カシミヤ30%の混紡素材です。ウールやカシミヤの繊維の表面には、スケール(うろこ)と呼ばれる、うろこ状に重なった層があります。水を含んだ状態で揉み作用などの摩擦が加わると、このスケールが開いて絡み合い、二度と元に戻らなくなります。これがウール・カシミヤ特有の縮み(フェルト収縮またはフェルト化)で、生地が硬くなったり風合いが失われたりする原因です。
さらに、家庭での水洗いだけでなく、プロのドライクリーニングであっても、溶剤中の水分管理や機械力が不適切だとフェルト化を引き起こすリスクがあります。ライナーはコート本体と取り外せるので、汚れの状態や素材の指定に応じて別々にお手入れする判断もできます。取り扱い実績の豊富なクリーニング店に相談するのが安心です。
ウォッシュド加工モデルの落とし穴
コモリには、生地に洗いをかけた「ウォッシュド」タイロッケンコートもあります。ヴィンテージのようなカジュアル感が魅力ですが、「洗いをかけた素材だから家庭でも洗える」と誤認しないよう注意が必要です。あくまで製造工程で加工が施されているだけで、家庭洗濯を推奨するものではありません。必ず洗濯表示を確認してください。
シルク素材のジャケット・コート
コモリはシルクを使ったジャケットやコートも展開しています。シルクは非常にデリケートな極細の繊維で、水分を含んだ湿潤状態で摩擦を受けると、繊維の表面が細かく裂けて白っぽく毛羽立つ「フィブリル化(白化現象)」を引き起こし、光沢感や風合いが失われてしまいます。一度フィブリル化が起きると、風合いを元に戻すことはできません。詳しくはシルクの洗い方もご覧ください。
コモリのコートで気をつけたい3つのポイント
上質な素材と繊細な構造を長く保つために、日常のケアと洗濯で気をつけたいポイントを整理します。
コットンギャバジンの美しいドレープを守る
タイロッケンコートの魅力は、生地の張りと美しいドレープです。家庭洗濯で水を含ませて自重で干すと、この立体感が損なわれます。特に、着脱式のライナーを付けたまま濡らすと、生地の縮率が異なる2つの素材が引っ張り合い、シルエット全体がゆがむ原因になります。
ライナー着脱時のボタン・ステッチ
タイロッケンコートのライナーは、内側のボタンで着脱する構造になっています。頻繁な着脱でボタンやループが緩みやすく、無理に引っ張ると生地を傷めます。着脱の際は落ち着いた場所で、ボタンを1つずつ丁寧に外しましょう。
ウエストベルトのスリット部分
タイロッケンコートは、ウエストベルトを内側のスリットに通して開閉する独自の構造です。このスリット部分は、着用時に力がかかる箇所で、摩擦による白化やほつれが起こりやすいポイントです。定期的なクリーニングとブラッシングで、部分的な摩耗を予防できます。
コモリのコートのクリーニング料金相場
コモリのタイロッケンコートは、1着で8万円から15万円台が中心の価格帯です。日本製の上質なコットンギャバジンとライナー付きの構造を考えると、クリーニング代を惜しむより、確実な仕上がりを選びたいところです。
コートのクリーニング料金の一般的な相場は、1点あたり2,000〜2,500円前後です(リネット調べ)。
リネットの場合、コート・ニットコートが1点2,390円(税込)〜です。ブランドによる追加料金はかかりません。ただし素材や付属品によっては追加料金が発生し、デリケート素材や装飾品は+240円、フェイクファー・ボア素材は+1,100円、取り外し可能な付属ライナーは+240円です(いずれも税込/追加料金の詳細)。
コモリのタイロッケンコートは取り外し可能なライナーが付属するため、ライナーの追加料金の対象になる場合があります。ライナーの汚れが軽い場合は、本体だけをクリーニングに出してライナーは自宅で管理する、という選択もできます。
より丁寧な仕上がりを求めるなら、以下の追加オプションも選べます。
- 匠の手仕上げ(+690円)
職人が1点ずつ手作業で仕上げます
- ふんわり上質仕上げ(+690円)
繊維をふっくら整える仕上げ
- プロにおまかせ(+1,290円)
素材に合わせた最適な工程をお任せ
- サラっと撥水(+690円)
コットンギャバジンの弱撥水機能を回復させたい場合に
コモリの定番タイロッケンコートは弱撥水仕様のモデルもあります。着用や洗いで低下した撥水性を回復させたい場合は、撥水加工のオプションを添えると安心です。ただし、「弱撥水」や撥水加工は完全な防水ではありません。強い雨や長時間の水濡れは避けてご使用ください。
長く着るための日常ケアと保管【クリーニング師監修】
上質な素材と繊細な構造ほど、日々の小さなケアが寿命を左右します。
- 着用後はブラッシングをする。
ホコリや花粉を落とすことで、汚れの蓄積とコットンギャバジンの毛羽立ちを防ぎます。繊維の向きに沿って、柔らかいブラシで軽く。強くこするのは厳禁です。
- すぐにしまわず、風通しのよい場所で休ませる。
一日着たコートには湿気がこもっています。厚みのあるハンガーにかけ、風を通してからクローゼットへ。毎日同じコートを着続けず、1〜2日おきに着用すると生地が休まります。
- ライナーを外して別々に休ませる。
タイロッケンコートのライナーはこまめに取り外し、風を通しましょう。付けたままだと、内側に湿気がこもりやすくなります。オフシーズンの保管時も、ライナーを外して別々に管理するのがおすすめです。
- クリーニング後はビニールカバーを外して保管する。
カバーをかけたままにすると湿気がこもり、カビやニオイの原因になります。また、ビニールカバーの中に大気中の汚染ガス(窒素酸化物)が滞留すると、染料が分解して変退色を起こす「ガス変色」の原因にもなります。形に合ったハンガーに吊るし、クローゼットに詰め込みすぎないようにしましょう。ウール・カシミヤは衣類害虫の好物なので、虫食い防止に防虫剤を正しく使用することも大切です。
- 衣替えでまとめて預けるなら保管サービスを。
かさばるコートは、パック制でまとめて出せる「プレミアムクローク」が便利です。ライナー付きのタイロッケンコートは特にかさばるので、24時間空調管理された環境での保管が向いています。
リネットには使い方に合わせて2つの保管サービスがあります。1点から好きなタイミングで出し入れするなら「リネットクローク」(プレミアム会員限定のオプション)、衣替えで5点・10点・15点をまとめて預けるなら「プレミアムクローク」。どちらも24時間空調管理されたアパレル基準の環境で保管します。
コモリのコートは宅配クリーニング「リネット」がおすすめ
「大切な一着だからこそ、家庭で洗って失敗したくない」「ライナーの扱いに迷う」という方に、宅配クリーニングのリネットが便利です。
- ブランドによる追加料金なし
コモリの上質なコートも、標準料金内でお預かりします。ただし、購入価格が1点あたり50万円を超えるお洋服はお預かり対象外となるためご注意ください。
- コットン・ウール・カシミヤの取扱実績が豊富
職人が温度、洗剤、乾燥時間、プレス圧を細かく調整し、コットンギャバジンの張りとライナーのふんわり感を保った仕上がりに整えます。毛玉取りは1分無料、簡易染み抜きも無料です。
- 仕上がりに満足いかなければ再仕上げ
受け取りから30日以内なら再仕上げ無料です。再仕上げをご希望の場合は、必ず着用される前に、お洋服にリネットのクリーニング番号タグまたは予備タグが付いた状態でお申し出ください(試着程度のごく短時間の着用まで)。万が一のトラブルにも補償制度(クリーニング事故賠償基準)で対応します。
なお、保管付きプラン「プレミアムクローク」をご利用の場合は再仕上げ期間が異なります。詳しくはプレミアムクロークの再仕上げの申請についてをご覧ください。
- 便利な保管オプション「リネットクローク」
クリーニング後にそのまま預けておけるので、クローゼットが手狭でも1点から好きなタイミングで出し入れできます。ライナー付きでかさばるタイロッケンコートも、次に着たいときに取り寄せられる、もうひとつのクローゼットとして使えます(プレミアム会員限定)。
- 宅配だから持ち運びの手間なし
かさばるコートを持って店に行く必要はありません。お手持ちの紙袋や段ボールで出せるので、専用ボックスの配送を待たずにすぐ発送できます。ご返却の際に無料でランドリーバッグをお届けしますので、2回目以降はそちらを使うと快適です。
※染みが広範囲についていたり、染み抜きをすることで生地を傷めてしまう恐れがあるものは、染み抜きを控える場合があります。
※毛玉や毛が完全にとれている状態をお約束するものではありません。
※商品の風合いや生地に影響を与える可能性があると判断した場合は、毛玉取りを行わない場合があります。
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よくある質問
コモリのタイロッケンコートは自宅で洗えますか?
おすすめしません。コモリのタイロッケンコートはコットンギャバジン100%が定番で、多くのモデルがドライクリーニング指定です。家庭で水洗いすると、生地のハリやドレープが損なわれ、ボタンレスの繊細な構造も扱いにくくなります。洗える表示がある場合でも、シルエットを保ちたいならクリーニングに任せるほうが安心です。
コモリのコートのクリーニング料金相場は?
一般的な相場は1点2,000〜2,500円前後です(リネット調べ)。リネットではコート・ニットコートが2,390円(税込)〜で、ブランドによる追加料金はかかりません。取り外し可能なライナーは追加料金の対象になる場合があります。より丁寧な仕上がりを求めるなら、匠の手仕上げやふんわり上質仕上げなどのオプションも選べます。
ライナーはコートと一緒に出したほうがいい?
汚れの状態や好みで判断できます。ライナーは取り外して別々に管理する、コート本体と一緒に出す、どちらも可能です。ライナーの汚れが軽ければ、本体だけを出して費用を抑える選択もできます。ただし、シーズン終わりのしまい洗いは両方まとめて出すのがおすすめです。
ウォッシュド加工のモデルは家庭で洗ってもいいですか?
「ウォッシュド」は製造工程で生地に洗いをかけた加工であり、家庭洗濯を推奨するものではありません。洗濯表示にドライクリーニング指定があれば、家庭洗濯は避けてください。
タイロッケンコートの撥水機能は回復できますか?
多くのクリーニング店で撥水加工のオプションを追加できます。リネットの「サラっと撥水」などは着用や洗いで低下した撥水性を回復させ、汚れも付きにくくなります。定番タイロッケンコートの弱撥水仕様のモデルには特におすすめです。ただし、弱撥水や撥水加工は完全な防水ではありません。強い雨や長時間の水濡れは避けてご使用ください。
コモリのコートはどのくらいの頻度でクリーニングに出すべきですか?
目安はワンシーズンに1回、着用後のしまい洗いです。コットンやウール・カシミヤは、汗や皮脂を残したまま長期保管すると酸化して黄ばみやニオイ、虫食いの原因になります。汚れが定着する前に落とすことが、大切な一着を長く楽しむコツです。
大切なコモリのタイロッケンコート、保管はどうすればいい?
クリーニング後はビニールカバーを外し、通気性のあるカバーで保管してください。ビニールをかけたままだと湿気やガス変色の原因になります。カシミヤやウールのライナーは衣類害虫の好物なので、虫食い防止に防虫剤を併用してください。かさばるライナー付きコートは、24時間空調管理された「プレミアムクローク」に預けると、クローゼットもすっきり保てます。1点から預けたい場合は「リネットクローク」も便利です。
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