洗濯のお悩み

洗濯物が色落ちする原因は?洗濯で失敗しないポイントと対処法

衣類を何度も洗濯していると、「あれ?なんか色が薄くなってる……」と感じることはありませんか?こうした色落ちは、気がつかないうちに進んでしまっているものです。お気に入りの色のジーンズやTシャツが色落ちしてしまうと、ショックですよね。

衣類の特性によっては、色落ちを完全に防ぐのは難しいもの。でも、洗濯方法のポイントを押さえることで、洗濯物の色落ちは軽減できます。

この記事では、洗濯物が色落ちしてしまいやすい状況や予防策、色落ちしてしまった衣類はどうすれば良いかについてご紹介します。

洗濯物が色落ちしてしまう状況とは?

色落ちとは、衣類を染める染料や顔料が水に溶けたり、変質したりすることによって起こるものです。衣類が色落ちしやすい状況についてご紹介します。

状況1:水ではなくお湯を使って洗濯してしまった

お風呂の残り湯で洗うなど、洗濯時の水温が高いと色落ちしてしまうことがあります。

これは、水温が高いと、衣類の染料が溶け出してしまいやすいから。お湯を使った方が洗濯時の汚れ落ちはよいのですが、同時に色落ちも促進してしまいます。

状況2:プールで泳いだ後の水着と一緒に洗濯してしまった

プールで泳いだ後の水着と一緒に洗濯すると、洗濯物が色落ちすることがあります。

これは、プールに入っている塩素によって、洗濯する液の塩素濃度が高くなってしまうことが原因です。塩素が含まれた液で洗濯すると、色落ちしやすくなってしまいます。

状況3:デリケートな衣類に漂白剤を使ってしまった

漂白剤には、化学反応で汚れの色素を分解し、白く変化させる効果があります。汚れだけにうまく作用せず、衣類の色素まで分解してしまうと、色落ちにつながります。

そのため、洗濯タグに漂白剤の使用がNGと書いてあるようなデリケートな衣類に漂白剤を使うと、衣類自体が色落ちしてしまいます。

また、漂白剤には、大きく分けて塩素系と酸素系の2種類があります。このうち塩素系漂白剤は漂白力が強力なため、真っ白な衣類にしか使えません。もし色柄のある衣類に塩素系漂白剤を使ってしまうと、色落ちしてしまいます。

状況4:濃い色の衣類と薄い色の衣類を一緒に洗濯してしまった

白いTシャツとジーンズを一緒に洗うと、Tシャツが青っぽく変色してしまうことがあります。これは、ジーンズの染料が洗濯時の摩擦でTシャツに移ったり、脱水後の濡れた状態で隣り合うことで移ることが原因です。

このように、濃い色の洗濯物と薄い色の洗濯物を一緒に洗うと色移りして、濃い色の衣類が色落ちしてしまうことがあります。

洗濯物の色落ちを防ぐための4つのポイント

洗濯中の色落ちはある程度仕方ないものですが、洗濯物の取り扱い次第で軽減させることができます。

​​普段の洗濯で活用できる、色落ち予防の4つのポイントをご紹介します。

ポイント1:お湯ではなく、水で洗濯する

お湯だと汚れ落ちはよいのですが、色落ちしそうな衣類を洗濯するには適していません。

色落ちが心配な濃い色の衣類を洗濯するときは、30℃以下の水を使うようにしましょう。

また、洗濯時の適切な水温は洗濯表示にも記載があります。洗濯機で洗える洗濯表示の場合は、マーク内の数字が洗濯時に使ってもよい水温の上限です。手洗いができる表示の場合は、水温は40℃までにしましょう。

ポイント2:プールで泳いだ後の水着と一緒に洗わない

プールで泳いだ後の水着には、塩素が含まれています。塩素濃度が高い水で洗濯すると、色落ちしやすくなってしまいます。

そのため、プールで泳いだ後の水着は一緒に洗濯しないようにするのがベスト。一緒に洗うなら、あらかじめ水道水でしっかりすすいでから洗濯しましょう。

ポイント3:漂白剤は、洗濯表示を確認して色落ちテストをしてから使う

漂白剤による色落ちを防ぐためには、使う前に漂白剤が使える衣類かどうかを確認しましょう。

まず、漂白剤が使えるかどうか、衣類についている洗濯表示タグを見ましょう。塩素系漂白剤、酸素系漂白剤どちらが使えるのかの確認も忘れないようにしてください。

洗濯表示を確認したら、念のため色落ちテストをしておくと安心です。衣類の目立たない部分に漂白剤をつけてみて、色落ちしたら使うのをやめましょう。

ポイント4:濃い色と薄い色の衣類は分けて洗濯する

濃い色と薄い色の衣類を一緒に洗濯すると、色移りしやすいです。

濃い色の衣類は、他の衣類と直接触れないように洗濯ネットに入れて洗濯するか、洗濯するタイミングを別にしましょう。大切にしたいジーンズや、濃い色のTシャツなど、色落ちが特に心配な衣類は単体で洗濯するのがベストです。

色落ちしてしまった衣類はどうすればいい?

色落ちの原因と、予防策についてご紹介してきました。でも、衣類に色をつけている染料や顔料は、元々劣化したり落ちたりしてしまうもの。色落ちしてしまうのは運命ともいえます。

しかも、衣類が色落ちしてしまった場合、元に戻す方法はほぼないと言ってよいでしょう。家庭用の衣類の染色剤や、プロによる染め直しサービスもありますが、色落ちした衣類には色ムラもあるため、元の色に戻すことは困難です。

お気に入りの衣類が色落ちしてしまうと悲しいですよね。「色落ちしてしまったけど、すぐに手放したくない!」という方は、濃い色に染め直したり、違うものにリメイクしたりと、活用手段を考えるのがおすすめですよ。

濃い色に染め直す

元の色に染め直すことは困難ですが、より濃い色に染め直すことによって、色落ちのムラを目立たなくすることはできます。

染め直す際は、プロの染め直しサービスに相談してみるのもよいですし、市販の染料を使って自分で染めてみるのもおもしろいかもしれません。

ただし、色落ちの具合によっては、濃い色に染め直しても色落ちした部分だけ色ムラが生じてしまう場合もあります。あくまでリメイク手段として考えるようにしましょう。

色落ちはそのままに、衣類をリメイクする

そのまま捨てるのはもったいないと感じる衣類の場合、色落ちしてしまった部分をそのままにして、衣類を再活用する方法もあります。

一部だけ色落ちしてしまった場合は、ワッペンや刺繍でカバーすることで、デザインを変えて再び着ることができます。

全体が色落ちしてしまった場合は、カバンやキーケース、ポーチなどの小物にリメイクするのも一つの手段です。

洗濯物の色落ちは普段の洗濯から予防を。色落ちしてしまったらリメイクを考えよう

洗濯物の色落ちの原因は、お湯で洗濯すること、塩素や漂白剤、色移りなどです。そのため、色落ちを防ぐためには、次がポイント。

  • 水で洗濯する
  • プールで泳いだ後の水着と一緒に洗濯しない
  • 漂白剤の使用に気をつける
  • 濃い色と薄い色の衣類を分けて洗濯する

また、素材や染料などの特性上、色落ちはある程度仕方がないものです。もし元通り着られないほど色落ちしてしまったら、染め直したりリメイクしたりなど、再活用するのがおすすめですよ。

  • この記事を書いた人

リネットマガジン編集部

リネットマガジンの編集・執筆担当。面倒くさがりの「ナマケモノ」ゆえに、効率よく省エネで生きることには熱心。 お洗濯がメンドクサイと思っている仲間のために、「時短で、ラクに、キレイになるリアルに使える洗濯術」を紹介しています。

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